2006年(平成18年)平和宣言
平和宣言
ここ沖縄は、先の大戦において史上まれに見る苛烈を極めた地上戦の場となり、20万人余のかけがえのない生命が奪われ、多くの貴重な文化遺産が破壊されました。
戦後61年を経て、戦争体験者が高齢化していく中、沖縄戦から学んだ大切な歴史の教訓を、私達は、風化させることなく次代に伝え、世界へ訴え続けなければいけません。
沖縄は、県民の不断の努力により戦後目覚ましい発展を遂げてきましたが、今日でも依然として広大な在日米軍基地が集中し、過重な基地負担を強いられております。
県民にとって、米軍基地の整理・縮小が進み、基地負担の軽減が実現することは最も切実な願いであり、今後も基地問題の解決に向けて全力を尽くしてまいります。
さて、昨今の世界情勢は、地域紛争やテロなど暴力と報復の連鎖による悲劇が繰り返されております。また、我が国においても、近隣諸国との外交問題の行方に国民の関心が集まっております。平和を脅かす様々な問題を解決するには、民族や宗教の違いなどを乗り越え、寛容の心を持ってお互いを尊重し、一人一人が積極的に平和を求める強い意志を持つことが重要であります。
沖縄には、琉球王国時代、外交により永く平和を維持してきた歴史があり、また、多様なものを受け入れる寛容さと「ゆいまーる」という相互扶助の精神風土があります。このような特性をいかし、平和を愛する“沖縄の心”を世界へ発信するため、沖縄県は今年、「第3回沖縄平和賞」を贈賞します。
また、世界各地で活躍する多くの県系人が一堂に会する「第4回世界のウチナーンチュ大会」を開催し、国際交流、国際協力の拠点として更なる飛躍を目指します。
慰霊の日に当たり、全ての戦没者の御霊に心から哀悼の誠をささげるとともに、世界の恒久平和の実現に向かって、県民の英知と情熱を結集し、力強くまい進することをここに宣言します。
平成18年6月23日
沖縄県知事 稲嶺惠一
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