2004年(平成16年)平和宣言

ページ番号1040409  更新日 2026年9月15日

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平和宣言

 ここ沖縄は、第二次世界大戦で、住民を巻き込んだ過酷な地上戦の場となり、20万人余の尊い命が失われただけではなく、かけがえのない多くの文化遺産が破壊されました。戦争で、家族や友人など愛する人々を失った悲しみは、戦後59年たった今も癒えるものではありません。
 また、戦後27年にわたる米軍統治下から現在に至るもなお、米軍基地の過重な負担を強いられております。
 このような過去の体験を通じて、私たち沖縄県民は、命の尊さを肌身で感じ、何よりも平和の大切さを知っております。
 沖縄の基地問題は、単に沖縄という一地域の問題ではなく、我が国の安全保障のあり方の問題であり、国民全体に係わる重要な課題であります。基地の整理縮小や日米地位協定の見直しは、国民一人一人が自らの問題として取り組む必要があります。
 今、世界では、地域紛争やテロ、貧困などにより多くの人が命を落としたり、人間としての尊厳が蹂躙される等深刻な問題が存在しております。
 世界の人々が、平和を脅かす様々な問題を解決し、平和共存の社会を実現していくためには、民族や宗教などの違いを乗り越え、「寛容の心」をもってお互いの立場を尊重しあい、相互理解に努めなければなりません。
 この「寛容の心」を表(あらわ)し、世界の恒久平和を祈念するものとして、私たちは、「平和の礎」を建立し、国籍を問わず、沖縄戦における全ての戦没者の刻銘に努めております。
 また、「沖縄平和賞」を通して、アジア・太平洋地域を中心とする平和の構築、維持に主体的に関わっていきます。
 私たち沖縄県民は、ここ沖縄の地から、世界の人々が、平和を脅かす様々な問題から解放されることを願い、平和を希求する「沖縄の心」を世界に発信し、世界の平和創造に貢献できるよう取り組んで参ります。
 慰霊の日に当たり、戦没者のみ霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、沖縄が恒久平和の発信拠点となるよう、県民の総力を傾注していく決意をここに宣言します。

平成16年6月23日
沖縄県知事 稲嶺惠一

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