2003年(平成15年)平和宣言

ページ番号1040411  更新日 2026年9月15日

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平和宣言

 ここ沖縄は、太平洋戦争最後の地上戦が行われ、20万人余の尊い命とかけがえのない文化遺産が失われた島であります。
 沖縄県民は、この悲惨な戦争体験と戦後27年間に及ぶ米軍施政権の下で、平和と人権の大切さを肌身で感じております。
 この歴史と体験を戦争を知らない世代に正しく継承し、恒久平和の創造に努めることは私たちの責務であります。

 沖縄は、復帰後目覚ましい発展を遂げてきたものの、依然として広大な在日米軍基地が集中し、平和な島を求める県民は過重な基地負担を強いられております。
 沖縄の基地問題は、我が国の安全保障の問題として、国民全体で取り組まなければならない重要な課題であります。私たちは、基地の整理縮小、日米地位協定の見直しなどが国の重要課題として、日米両政府において強力に取り組みがなされることを求めております。

 一方、国際社会においては、平和の新世紀との願いにもかかわらず、数多くの地域紛争が発生するとともに、テロ、貧困、差別、環境破壊など人間の平和的生存を脅かす深刻な課題が存在し、ますます混迷の度を深めております。
 激動する世界の中で、平和を脅かす様々な課題を解決し、恒久平和を実現するためには、世界の国々が民族や宗教の違いを乗り越え、寛容な心で相互に認め合い、協力することが重要であります。

 ここ沖縄県は、歴史に培われた寛容の心と万国津梁の精神風土があり、平和を大切にする県民の普遍の思いを世界に届けるため、沖縄平和賞を創設しております。第1回沖縄平和賞は、アフガニスタンにおいて、医療活動などを通じて平和に貢献している「中村哲を支援するペシャワール会」に贈賞しました。

 私たちは、この沖縄平和賞などを通して、平和を希求する”沖縄の心”を世界に発信し続け、国際平和の創造に貢献していくことを誓います。

 慰霊の日に当たり、戦没者のみ霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、沖縄が恒久平和の発信拠点として、県民の英知を結集して前進していく決意をここに宣言します。

平成15年6月23日
沖縄県知事 稲嶺惠一

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