身体障害者手帳におけるマイナンバー紐づけ誤り事案2

2024年03月14日

概要

デジタル庁を主体としたマイナンバー総点検において身体障害者手帳は点検（手帳台帳システムと統合宛名システムとの突合）を実施し、令和5年12月に1件の紐づけ誤りを確認しました。

この結果を受け、独自に点検（住基システムと手帳台帳システムとの突合）を実施したところ、新たに31件の紐づけ誤りを確認した。

 

現時点では、これらの紐付け情報の修正は完了しており、情報連携やマイナポータルで利用される情報の更新作業を行っているところです。今後は、同様の事案が発生しないよう再発防止に努めて参ります。

身体障害者手帳情報の紐づけ誤り

身体障害者手帳　31件（点検数：42，221件）

紐づけ誤りにより、本人以外が障害者手帳情報をマイナポータル上で閲覧可能な状態となっていましたが、マイナポータル上で表示される情報には、マイナンバーや氏名などの情報が含まれないため、当該紐づけ誤りによりマイナンバー、氏名、生年月日、性別及び住所の個人情報が第三者に閲覧されることはありません。

【マイナポータルで閲覧できる身体障害者手帳情報】

手帳交付年月日（返還年月日、再交付年月日）、手帳番号、等級コード、障害名、障害程度コード、障害部位コード、障害認定日、旅客鉄道株式会社旅客運賃減額区分

紐づけ誤りの原因

1．申請者の誤記入

　申請書等に記載されたマイナンバーが別人（保護者）のものであったが、そのまま紐づけ処理したことによるもの。

2．業務システム登録時の入力・転記誤り

　申請書等の情報をシステムに登録する際、入力または転記を誤り、そのまま紐づけ処理したことによるもの。

3．住基ネット照会時の本人確認不足

　住基ネットワークシステムでマイナンバーを抽出した際に、カナ氏名と生年月日が一致する別人のマイナンバーを紐づけ処理したことによるもの。

再発防止策

1．申請者の誤記入を防止するため、交付申請書の様式改正を予定しています。

2．デジタル庁が作成した「マイナンバー利用事務におけるマイナンバー登録事務に係る横断的なガイドライン」を遵守し、各種申請書の受付窓口である市町村と連携し、本人確認の徹底及び申請書等へのマイナンバー記載を徹底するよう通知しました。

3．業務システムへのマイナンバー登録する際の確認を複数職員で行うことを改めて徹底します。

紐づけ誤りがあった方への対応

令和6年3月7日に、申請者あてに事情説明とお詫びの文書を送付しました。