令和7年度新規採用者メッセージ(国頭)
中学校採用の玉城教諭
今帰仁村立今帰仁中学校 教諭 玉城萌衣
はじめに
幼少期から教師という職に強い憧れを抱き、教壇に立つ日を夢見てきた。四月、ついにその舞台に立てるという大きな期待と高揚感とともに、私の教師生活はスタートした。
しかし、実際に歩み始めた日々は、決して理想通りではなかった。中学二年生という多感な時期の生徒たちと向き合う中で、自身の力不足ゆえに理想と現実のギャップに苦悩し、立ち止まる場面も多々あった。
そのような日々の中で私を支え続けたのは、他でもない生徒たちの笑顔と、日々の小さな成長であった。彼らと向き合う中で、教師という仕事の責任の重さと、それ以上のやりがいを深く実感した一年であった。
校内における研修

校長先生をはじめ今帰仁中学校の先生方のご指導とサポートもあって、多くの学びを得ることができた。
数学の授業づくりにおいては、生徒の興味・関心をいかに引き出すかを最優先とし、地域を題材とした授業実践に力を入れた。具体的には、今帰仁村の特産品である「今帰仁スイカ」の送料計算や、新設された「ジャングリア」の料金を題材とした一次関数や連立方程式の問題を自作した。身近な話題を数学的に解釈する試みは、数学を苦手とする生徒からも「これなら解いてみたい」という意欲的な反応を引き出すことができた。
また、授業形態としてはグループ活動を軸に据えた教え合い活動を積極的に取り入れた。私自身も「教える側」という立場に固執せず、生徒と一緒に未知の課題に挑み、対話を通して共に学ぶ姿勢を大切にした。生徒と同じ目線で数学を追求することで、教室の中に活発な議論が生まれ、わからないところを自然に教え合えるような、温かい雰囲気ができてきたので今後も活かしていきたい。
校外における研修
単に講義を受ける姿勢ではなく、講師や他校の実践から「学びを獲る」という攻めの姿勢で臨んだ。研修で得た『生徒との関わり方』や『学級経営のヒント』は、翌日の授業や朝の会ですぐに実践することを意識した。
また、同期との繋がりは、この一年間を乗り越える上で大切な財産となった。研修時のみならず、休日も共にするほど深い信頼関係を築くことができ、悩みや実践例を共有し合える仲間を得たことは、精神的な支えとなった。お互いに切磋琢磨し合える同期の存在が、私も負けていられないという、前向きな刺激を常にもらっていた。
終わりに

この一年間を振り返り、私は「教師という道を選んで本当に良かった」と心の底から実感している。夢の舞台であった教壇は、時に厳しくもあったが、それ以上に生徒たちと心を通わせる瞬間の喜びは、何物にも代えがたいものであった。
常に「生徒ファースト」であることを忘れることなく、これからも生徒一人ひとりに寄り添い、彼らの可能性を信じて「まかせる」指導を大切にしていきたい。一歩引いて見守り、生徒自らが動き出すのを待つ勇気を持つことで、彼らの主体的な成長を促したいと考えている。
また、教育は学校だけで完結するものではないことも実感した。保護者の方々の想いに寄り添い、共に手を取り合って生徒の成長を手助けしていける存在でありたい。保護者にとっての最良のパートナーとして信頼されるよう、誠実な対話を重ねていきたい。
初任者研修終了という一つの節目は迎えるが、教師としての学びに終わりはないと考える。これからも、私自身が「学ぶことって楽しい!」と背中で示せるような、一生涯の学習者であり続けたい。数学の面白さや、正解にたどり着いた時の喜びを、これからも生徒と一緒に全力で味わい、共に一歩ずつ成長していきたいと考えている。
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