セグロウリミバエのまん延防止対策

ページ番号1034041  更新日 2025年4月25日

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沖縄本島北部を中心に、海外から侵入した農作物の害虫「セグロウリミバエ」が発生しています。本種がまん延すると農作物に大きな被害を及ぼす恐れがあるため、防除へのご協力をお願いいたします。

セグロウリミバエとは

セグロウリミバエBactrocera tau(Walker)は、成虫の体長が約8~9ミリメートルで、日本及び朝鮮半島を除くアジア全域に広く分布し、主にウリ科植物の生果実を加害することが知られています。

主な寄主はウリ科(ゴーヤー、ヘチマ、カボチャ、トウガン等)だが、海外では、その他トウガラシ、トマト、グヮバ、インゲン、パパイヤ等にも寄生することがが報告されています。

県内では、ウリ科植物の果実のみ寄生が確認されています。

セグロウリミバエ(成虫)
セグロウリミバエ成虫
セグロウリミバエ(幼虫)
セグロウリミバエ幼虫

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セグロウリミバエのトラップ誘殺及び寄生果の確認状況

セグロウリミバエは、県内全域に設置しているトラップ調査での誘殺状況及び果実調査で寄生果の有無により発生状況を把握しております。

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セグロウリミバエの防除対策のお願い

セグロウリミバエは、これまで家庭菜園や栽培管理が放棄された圃場のウリ科果実で寄生が確認されています。

本島地域で家庭菜園をお持ちの皆様、農家の皆様は防除対策の徹底をお願いいたします。

沖縄本島地域で家庭菜園をお持ちのみなさまへ

沖縄本島地域の家庭菜園をお持ちの県民のみなさまには、ウリ科植物の栽培を控えていただくようお願いいします。

ウリ科以外の果実についても、海外では寄生された事例の報告があります。不要な果実は野外に放置せず処分してください。

家庭菜園では、農薬散布や栽培施設等を活用した害虫防除対策を実施していただくことが難しいことが多く、ウリ科果実への寄生が懸念されます。本害虫の発生範囲を拡大させないためにもご協力をお願いします。

沖縄本島地域の農家みなさまへ

農家の皆様には、定期的な農薬の散布、栽培施設の防虫ネット等の補修などの害虫防除対策の徹底をお願いします。

また、セグロウリミバエの発生源なりうる不要な果実(摘果や栽培残渣など)の早期片付けをおねがいします。

セグロウリミバエの防除のために使用できる農薬

セグロウリミバエは、海外新たに侵入してきた害虫であることから、登録のある農薬がありません。

沖縄県では、植物防疫法第29条第1項に基づき、本種のまん延防止を図るためセグロウリミバエに使用できる農薬を設定しております。

沖縄県内においてセグロウリミバエが確認されている地域においては、リストに掲載されている農薬を用いた防除を検討ください。

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セグロウリミバエまん延防止のための緊急防除

セグロウリミバエの緊急防除について

令和7年4月14日より緊急防除が実施されます

セグロウリミバエのまん延防止のため、植物防疫法第17条にもとづき農林水産省により緊急防除が実施されます。

防除区域内の対象植物の生果実は、植物防疫等の検査に合格したもののみ防除区域外(本島外)に出荷できます。

令和7年4月14日~緊急防除終了までの期間、検査に合格した対象植物の生果実でなければ、(本島外)に移動はできないためご注意ください。

検査を受けるためには申請が必要になります。生産物(下記対象植物の生果実等)を本島外に出荷するまたは出荷団体等をとおして出荷される可能性がある農家は確実に申請をお願いします。

申請窓口は農地の所在する市町村担当課にお問い合わせください。

※検査に申請方法は下記の移動検査の説明資料のファイルをご覧ください。

【緊急防除の概要】

 1 防除の区域:沖縄県(本島)の26市町村

 (糸満市、浦添市、うるま市、沖縄市、宜野湾市、豊見城市、名護市、那覇市、南城市、嘉手納町、金武町、北谷町、西原町、南風原町、本部町、八重瀬町、与那原町、大宜味村、恩納村、北中城村、宜野座村、国頭村、中城村、今帰仁村、東村及び読谷村)

 2 防除の期間:令和7年4月14日~12月31日(※終期は、セグロウリミバエの確認状況による)

 3 防除の対象:セグロウリミバエ

 3 対象植物 :下記植物の生果実及び花並びにそれらの容器包装

※花や果実のついていない苗や草本は対象外

【野菜】
うり科植物全て(ゴーヤー、カボチャ(ズッキーニを含む)、ヘチマ、スイカ、トウガン、キュウリ、メロン、モーウイ、シロウリ、マクワウリ、ユウガオ、ハヤトウリなど)、いんげんまめ(サヤインゲン)、トマト(ミニトマト含む)、ピーマン(パプリカ含む)、とうがらし、野菜パパイヤ(青パパイヤ)、ペピーノ

※ナス、オクラ、葉物野菜は対象ではありません。

※ささげ、枝豆、エンドウ豆、ハバネロは対象ではありません。

【果樹】
くだものとけい(パッションフルーツ)、ヒロセレウス・ウンダーツス(ドラゴンフルーツ)、パパイヤ、ぱらみつ、ばんじろう(グァバ)、サポジラ、ふともも(フートー)、まれいふともも、やえやまあおき(ノニ)、すもも、ウママンゴウ

※マンゴー、バナナ、パインアップル、柑橘類、ジャワフトモモ(レンブ)は対象ではありません。

※ミズレモン(タマゴトケイソウ)、キミノバンジロウ(イエローストロベリーグァバ)、ストロベリーグァバは対象ではありません。


【その他】本島外に花や果実の出荷が無いと考えられる植物
うどんげのき、おうぎやし、シフォノドン・ケラストリネウス、ストリクノス・トレリ、ストリクノス・ヌクスウォミカ、ストリクノス・ルピコラ、テトラスティグマ・レウコスタフィルム、なんようざくら、ハイドノカルプス・アンテルミンティカ、ファグラエア・ケイラニカ、フィクス・ティンクトリア、ミクソピルム・スミラキフォリウム

 4 防除の内容:
(1)移動の制限
 防除区域内に存在する寄主植物の生果実、花及びその容器包装(以下「寄主植物の生果実等」)は、植物防疫官の検査の結果、セグロウリミバエが付着しているおそれがないと認められたものは防除区域外への移動が可能
(2)消毒又は廃棄の措置

(3)テックス板の設置

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緊急防除に伴う、寄主植物の果実等の移動の制限について

県民及び旅行者への移動制限の注意喚起

令和7年4月14日から(緊急防除の期間中)は、緊急防除に伴い沖縄本島内で生産されたセグロウリミバエが寄生するおそれがある植物(移動制限の対象となる植物)の果実等を本島外に移動(出荷)する場合には、植物防疫官等が実施する検査に合格したもののみ、「移動制限植物検査 合格証」がはられ本島外への移動(出荷)が可能となります。

※「移動制限植物検査 合格証」は、移動する際の箱などの容器に貼られます。必ずしも店頭で販売されている小袋などにラベルが貼られているわけではありません。

本島内で移動制限の対象となる植物の果実等を販売する際には、「移動制限植物検査 合格証」が貼られている必要はありません。

緊急防除の対処ではない県内離島市町村で生産された対象植物の果実等は、移動制限の対象ではないため「移動制限植物検査 合格証」が貼られている必要はありませんが、本島を経由して出荷する際にはその管理方法などを那覇植物防疫事務所にご相談ください。

県民、旅行者のみなさまへ

セグロウリミバエの沖縄本島(以下、 「本島」という)外への侵入、 まん延を防ぐため、緊急防除の対象植物の果実等については、原則、本島外への 持ち出しができません。

郵便や宅配便などでの発送もできませんので、ご注意ください。

※なお、箱(外側)に「移動制限植物検査 合格証」が貼られているものであれば持ち出すことができます。

農家のみなさまへ

本島地域で生産した対象植物の果実等が本島外に出荷される場合には、移動検査を受けるために申請書を提出する必要があります。

本島外に対象植物の果実等が出荷される可能性がある(本島地域の)農家のみなさまは、申請書を下記を参考に圃場のある市町村に申請をお願いします。

また、生産物が本島外に出荷されるかわからない場合は、出荷先にご確認ください。

対象植物の果実等の加工品について

移動制限の対象は、対象植物の生果実、花及びそれらの梱包容器となっております。

生果実をカットなどの加工をした製品も移動制限の対象となります。

一方で、害虫の生存ができない条件で加工(加熱、乾燥、冷凍など)したものは対象にはなりません。

本島外への移動に関するご相談は、下記の那覇植物防疫事務所にご確認お願いいたします。

 

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移動検査に関する説明資料

移動検査に合格した寄生植物の果実等を再梱包し本島外へ移動する場合

移動検査に合格した寄生植物の果実等の品物を市場等で仕入れ、再包装・こん包する事業者については、那覇植物防疫事務所に再包装・こん包届を提出する必要があります。
詳細は、那覇植物防疫事務にお問い合わせ下さい。
【那覇植物防疫事務所_電話:098-868-1679】

よくある質問

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 農林水産部 営農支援課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟9階(南側)
電話:098-866-2280 ファクス:098-866-2309
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。