沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 米須こども園

ページ番号1034150  更新日 2025年3月27日

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基本情報

  1. 事業所名:米須こども園
  2. 経営主体:社会福祉法人 わかめ福祉会
  3. 所在地:糸満市字大度84番地

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.教育・保育のPDCAサイクルが構築されている。

 米須こども園の教育・保育目標に従って、子ども一人ひとりのニーズに応じた計画が作成されている。各クラスの担当者が週2回の会議で教育・保育計画に基づいた具体的な活動内容を共有し、一貫した教育・保育が実施されており、計画を柔軟に修正しながら進められている。計画を立て、実行し、結果を評価して改善に向けて取り組むという一連のプロセスが明確に示され、業務の効率性や成果の向上が図られている。

2.園児一人ひとりに応じた教育・保育に尽力している。

 入園前の保護者からの情報提供を基に、園児一人ひとりに寄り添った対応について園全体で共有する仕組みが構築されている。定期的な個人面談を通じて、保護者の思いに寄り添い、保護者と連携しながら日々の関わりにつなげている。さらに個々の課題については、定期的に成長を評価をし、援助につなげている。毎日行われているミーティング(昼会)で園長や主幹保育教諭と情報を共有しながら対応することで、園児一人ひとりの関わりについて理解を深め、個別計画に反映させている。

3.新人職員の確保と定着のために力を入れて取り組んでいる。

 新任職員に対しては園長、主幹保育教諭が新人研修を実施した後、各クラスに配置し先輩職員からOJTを受けている。OJTが標準的な実施方法に沿って実施されているかを園長や主幹保育教諭が保育現場で確認している。また、疲れが出始める5~6月頃、相談窓口になっている主幹保育教諭が積極的に声をかけ、悩みや困りごとの相談にのり、8月頃の職務会で全職員を交えて座談会を開き、子どもへの接し方や登降園時の保護者対応・コミュニケーションの工夫等について先輩職員からアドバイスをもらう取り組みを行っている。育児休暇や介護休暇の利用促進、勤務時間の短縮、定時勤務などを伝え職員が働きやすい環境づくりを行っている。

改善を求められる点

1.子育て支援事業の周知方法を工夫し取り組みを強化することが期待される。

 こども園の機能・専門性を地域に還元し貢献していくという、こども園の方針に基づいた取り組みとして「子育て支援ルームきろろ」を開設している。きろろでは在宅の子ども・保護者に遊びやリトミック、製作活動、子育て相談等の場を提供している。
 多様なプログラムが用意されているが、コロナ禍以後再開して1年余と日が浅いこともあり利用実績が少ないので、地域への周知方法を工夫し更に開かれたこども園を目指すことが期待される。

2.中間層職員の人材育成に期待したい。

 新人職員の確保と定着に関しては、主幹保育教諭を中心に進められており、職員の中途退職者が少なく定着率が高いことが伺われる。
 園長は定着後の中堅職員や次世代の幹部候補職員の育成が今後の課題だと感じており、定着後は法人主催の階層別研修や分野別研修等に参加させている。今後も継続的に工夫を重ねながら中間層職員の育成に取り組むことが期待される。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

 今回2回目となる受審でしたが、設問の着眼点では高い評価をして頂くこともあり、現場の保育教諭の日々の教育・保育の自信に繋がることができました。ありがとうございました。
 地域の状況や出生数などもしっかり分析し、保護者の皆様へ、今進めている教育・保育を継続しより良いサービスの提供ができるように頑張っていきたいです。また、こども園の事業の柱である子育て支援について、地域にもっとPRできるような方法を職員全体で課題として取り組み地域に根差した教育・保育施設を目指していきたいと思います。
 

評価結果の詳細

第三者評価機関

一般社団法人 沖縄県社会福祉士会

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
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