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更新日:2022年11月1日
宮古保健所管内において、平成20年から感染症法上の4類感染症「つつが虫病」が発生しています。
今年は1例のツツガムシ病発生報告がありました。(R4年10月19日現在)
下記の内容に留意し、予防に努めるとともに、症状が疑われる場合は、早期に医療機関を受診してください。
つつが虫病とは
病原体(リケッチア)を保有するダニ(ツツガムシ)に刺された時に感染する病気です(全てのツツガムシが病原体を有しているわけではありません)。
ツツガムシはダニの一種で非常に小さいため、吸着しても見逃してしまいます。
また、刺されても刺し口に蚊やノミのような痒みや痛みを生じません。
感染した人と接触しても感染することはありません(人から人へ感染することはありません)。
(沖縄県感染症情報センター「これだけは知っておきたいつつが虫病Q&A」より)
刺されてから5日から14日程度経過した後、発熱(38℃以上)、発疹、刺し口、リンパ節腫脹等が出ます。
脇の下や太もも、腰の比較的皮膚の柔らかい部位を刺されることが多いようです。
ダニの刺し口(須藤恒久著「新ツツガムシ病物語」より)
国内では北海道を除く全都道府県から患者が報告され、ここ数年は毎年300~500人の患者が報告されています。
沖縄県では、平成20年に県内初のつつが虫病の患者が報告されて以来、平成20年に1人、平成22年に1人、平成23年に2人、平成25年に1人、平成26年に2人、平成27年に4人、平成28年に10人、平成29年に5人、平成30年に3人、平成31年/令和元年に4人、令和2年に3人、令和3年に3人の患者が発生しています。
沖縄県では令和3年までの14年間に合計41例の報告がありますが、そのうち40件が宮古管内由来からとなっております。宮古管内におけるつつが虫病は、4月から12月にかけてみられ、10月が最も多くなっています。ツツガムシに刺された場所は、畑や草地(海岸含む)と推定されています。また、つつが虫病は再感染する症例があることが知られており、宮古管内でもこれまでに1例認めています。
早期につつが虫病を疑い、適切な抗生物質を投与することが極めて重要です。
第一選択薬はテトラサイクリン系の抗菌薬であり、使用できない場合はクロラムフェニコールを用います。
予防に有効なワクチンはなく、ツツガムシの吸着を防ぐことが最も重要です。
つつが虫病対策では、予防と早期診断治療が重要ですので、住民や医療機関等に対する注意喚起・予防啓発のためのリーフレットを作成しました。ご自由にダウンロードして活用ください。
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