県内の梅毒の年間患者報告数が、過去最多となりました
梅毒とは、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。
原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、感染すると経時的に全身に様々な症状が出現しますが、その間に症状が軽快する時期があるため、自らの感染に気がつきにくい特徴があります。
梅毒が1999年に感染症法の5類感染症に指定されて以来、本県では2011年以降報告数が増加していますが、2021年は第46週(11月15~21日)時点ですでに過去最多となる77例(男性:58例、女性:19例)が報告されました。
- 【プレスリリース資料】県内の梅毒の年間患者報告数が、過去最多となりました (PDF 759.5KB)
- 【参考資料1】梅毒の特徴(感染経路・症状・予防法等) (PDF 288.0KB)
- 【参考資料2】梅毒の発生動向(2021年46週)(沖縄県感染症情報センター作成) (PDF 176.0KB)
- 【参考資料3】梅毒の発生動向(2011~2021年)(沖縄県感染症情報センター作成) (PDF 32.0KB)
感染経路
- 性的接触、血液を介しての感染(注射器具の共用など)、母子感染があり、現在はほとんどが性的接触による感染です。
- 性的接触では、性器同士の接触だけでなく、性器と口(オーラルセックス)、性器と肛門(アナルセックス)の接触で、性器周辺、口の中、肛門や直腸に感染することがあります。また、病変部位が口にある場合はキスで感染することもあります。
予防法
- 性的接触は特定のパートナーと行う。
- 皮膚や粘膜に異常があった場合は、性的接触を控える。
- パートナー同士で感染の有無の確認を行う。
- 感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを使用する。
*コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、コンドームを使用しても、100パーセント予防できるとはいえません。
検査
- 県内保健所では、無料・匿名で検査を受けることができます。
- 明らかな自覚症状がある場合、パートナーの感染が明らかな場合は、検査を実施している医療機関(性病科、感染症科、皮膚科、泌尿器科、婦人科等)を受診し相談してください。
梅毒とHIV感染症の重複感染(合併症)
- 梅毒になると粘膜に炎症をおこすため、HIVにも感染しやすくなります。また同様にHIVに感染していると梅毒の感染リスクが高くなるとされています。
- 2021年の県内で報告された梅毒77例のうち、17例はHIV感染症との重複感染が確認されています。
- 梅毒に罹患した場合や、梅毒に罹患しているか調べたい場合は、HIVなど他の性感染症にも感染していないか検査を受けることが重要です。保健所では梅毒とHIVの検査を同時に受けることが可能です。
- 保健所の検査日程や、HIV・梅毒検査を実施している医療機関については、エイズ・性感染症関連情報をご覧ください。
関連リンク
「全数把握疾患(1~5類)」>「疾病分類別報告数」に、県内及び全国の梅毒の報告数を掲載しています。
- 国立感染症研究所「梅毒とは」(外部リンク)
- 厚生労働省「梅毒に関するQ&A」(外部リンク)
- HIV検査相談マップ「これって性感染症?」(外部リンク)
- HIV検査相談マップ「梅毒って何?」(外部リンク)
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このページに関するお問い合わせ
沖縄県 保健医療介護部 感染症対策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟4階(南側)
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