石川農園
八重山グリーン・ツーリズム研究会の会員である、石川農園さんでゆし豆腐作りを体験してきました。
市街地から車で約30分ドライブし、伊土名集落に入ると石川農園さんの目印である、みどり色の大きなスダレが見えてきます。
ゆし豆腐作り体験
“農村喫茶”とありますが、農園で採れた生ジュースと手作りジャムの販売、ゆし豆腐作り体験ができるお店です。
自家農園で採れたフルーツを使って、その場で生ジュースにしてくれます。どのジュースも砂糖はつかわないというのが石川農園さんのこだわりです。
なぜなら農園では農薬や除草剤、化学肥料を使わずに果物を育てているので、そのままの味を楽しんで頂きたいのです。
色々なジュースの中から、ひと口飲んで一番驚いたのは、なんと“島バナナ”です!飲む前は正直、バナナジュースをイメージしていましたが、デザートのような甘さで本当に驚きました。
実は、近くの民宿に来ている常連さんの間ではバナナジュースが石川農園の名物になっているそうです!
ジュースはお持ち帰りもできるので、ドライブの途中で是非また立ち寄りたいと思いました!
さて、今回お目当てのゆし豆腐作り体験ですが、県内ではジーマミ豆腐とともに家庭でも手作りされることがあるのに比べて、県外では豆腐を家庭で手作りすることは稀ですし、完全に固めないゆし豆腐はとても珍しく沖縄県独特のものです。
まずは、お母さんが前の晩から水に浸してくれていた大豆と、水をミキサーに入れてかくはんします。
それを布袋に入れて3回、やり方を変えながら絞ります。お鍋に入れて火にかける前のこの段階でも、ほんのり豆乳のいいかおりが漂います。
これを火にかけ、表面にきれいな泡がふんわりたつまで、のんびりのんびり待ちます。
この泡が膨らみ出したら、吹きこぼれる前に打ち水をして、泡をお玉できれいに取り除きます。
一見、このふわふわした泡がとてもおいしそうなのですが、実はこの泡がアクなので、「もっと!きれいにとってよ~」とお母さんから念を押されました!
少しすると再び沸騰し始めるので、今度は‘にがり’として海水を入れ、火を止めます。
この海水は近所にある水産海洋研究センターでろ過されたものを使っていて、海水を使うもの珍しさに、ますます出来上がりが楽しみになりました。
3分ほどのんびりと余熱で火がまわるのを待っていると、ところどころ豆腐がかたまり始めているのがわかります。
様子をみながら最後の調整のために弱火をつけて、ムラがなくなるように、お玉でやさしくゆっくりお豆腐をまわします。
全体が透明になったら出来上がりです!
体験は1時間弱で終わりますが、出来たてのゆし豆腐とお母さん手作りの島定食、
そして生ジュースを頂くことができます。
定食はその日によって素材や調理方法を変えることもあるそうですが、使う素材は農園でとれたものや、
地元の海でお母さん直々に採ってきた新鮮なものばかりで、ジーマミ豆腐も手作りです。
「お肉もないとお腹空くんじゃないかね~」としきりに心配していましたが、
それはそれはお腹いっぱいになりました。
肝心なゆし豆腐は、何もかけないそのままでもほんのり塩味がきいていて、素材そのままでこんなに美味しく食べられることに驚き、結局最後まで何もかけずに頂きました。
お豆腐は本当に大豆だけで作られているんですね!
食べきれない、ゆし豆腐を名残惜しく感じていると、今度は手作りジャムを出してくれました。
“ジャム”と聞いてプルプルとゼラチンのようなジャムをイメージしましたが、またまたおかあさんのこだわりで、ジャムにはペクチンを使っていません。
頂いたジャムはイメージと全く違い、フルーツそのままを食べているような、フルーツソースに近い味わいでした。とてもなめらかなので、ヨーグルトに合いそうです。
でも仕上がりが気に入らないと、おかあさんは絶対売らないそうなので、その日によっては買えない種類もあるみたいです。
私たちの体験をお手伝いして下さった息子さんも、
「本当に気に入らないと売らないんですよ。この前もせっかくマンゴージャム作ったのに売らなかったんです。」と笑顔でお話して下さいました。
ジャムのイメージと全く違った驚きに、ヨーグルトにかけたくてお土産ジャム(小:500円)を買っちゃいました。
お店は伊土名集落なので、車で少しかかりますが、ジャムは市街地にある“ゆらてぃく市場”でも販売しています。
ゆし豆腐作り体験は、お母さん手作りの島定食もついてお1人様2500円!
ゆし豆腐作りとお食事で約2時間の体験でしたが、
初めての豆腐作りと今まで味わったことのないような生ジュースとジャムに感激して、
石垣島に住んでいてもとても新鮮な体験となりました。
ランチの時間に合わせると、ちょうどいいかも知れませんね。
体験は大豆の下準備があるので、前の日の早い時間までに予約して下さい!
持ち物は何もいりませんが、美味しいゆし豆腐を食べてもらうために、
約束した日にちに合わせて大豆を水に浸しています。
日にちを変更すると、仕込みなおさないとけない場合もあるので注意して下さいね。
都会の方も、地元の方も石川農園さんで、新しい食の発見をしてみて下さい。
石川農園さん、楽しい1日をありがとうございました!
このページに関するお問い合わせ
沖縄県 農林水産部 八重山農林水産振興センター農林水産整備課
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