一連の人事異動に伴う降格及び配置替え撤回等を求めた事例
法人経営の病院に勤務している労働者Aから、一連の人事異動に伴う降格、また今回の配置替えについても不当であるので撤回し、元の職務に戻すことなどを求めたあっせん申請がありました。
あっせんの場において、Aは、「病院の人材育成の役割を求められ採用されたが、現在は別の職場にいる。元所属していた部に戻すのが第一、新しい異動先については、不当だと考えているので承諾できない。」との主張でした。
一方、病院側は「Aが望んでいる部は病院の組織改編により、既に廃止しており、戻すことは出来ない。また、現在Aが勤務している職場についても別の職員の採用が決まっており、これについても、無理である。」との主張でした。
労使双方の主張の隔たりは大きかったのですが、あっせん員が個別に事情を聴き、双方の主張を調整した結果、(1)Aは法人の都合により○月○日付けで退職する。(2)Aに対し病院側は○月分までの給与及び解決金の合計額を支払うとのあっせん案を提示したところ、双方が受諾し解決に至りました。
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