沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 安謝こども園
基本情報
- 事業所名:安謝こども園
- 経営主体:社会福祉法人郵住協福祉会
- 所在地:那覇市安謝2-15-27
第三者評価結果の概要
総評
特に評価の高い点
1.利用者満足を把握する仕組みを整備し、保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。
子育て支援は、計画を作成して地域の子育て家庭に向けて「園内や園庭を開放する曜日や時間」を記載したチラシを作成し、地域の掲示板に提示している。「地域との連携」として、「あじゃdeゆいまーる」と命名して安謝老人センターや児童館等との交流連携が計画されている。子育て支援センター「むるがー家」の利用者親子が週3回「子育て支援室」を利用している。学校評価の保護者アンケートを実施し集計・分析後、職員会議で検討している。また、行事後は保護者アンケートを実施し、小学校の体育館で開催する運動会での保護者の「暑い」の声に、扇風機の配置等を検討して改善している。個人面談や保護者懇談会の開催、保護者総会や保護者役員会には園長と副園長、主幹が参加している。今回の第三者評価受審時の保護者アンケートでは、「はい」の平均回答率が94.4%で、22項目のうち6項目は「はい」の回答が100%で、保護者から高い評価が得られている。
2.子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。
昨年から自園調理を実施し、食事はクラス毎に、テーブルの設定を工夫し、席を自由に選び、会話を楽しみながら食べている。5歳児は自分で量を調整し盛り付け、偏食や少食の子どもには達成感を味わえる分量にし、スモールステップで対応している。食器は陶器を採用し、食器の持ち方や扱い方、食事マナー等が身につくよう配慮している。3歳児は箸とスプーン、フォークを準備して子どもが選択できるようにしている。園庭や戸外の畑で育てた野菜を収穫し、家庭に持ち帰り季節の食材に触れている。玄関には給食サンプルを展示し、保護者には献立表を配布している。毎月、栄養士や調理員、法人内の3保育園の園長や副園長が参加して給食会議を開催し、子どもたちの喫食状況を報告し、残食の多い献立の改善策やアレルギー対応食等の検討が行われている。ひな祭りやクリスマス等の行事や季節に配慮した献立にし、毎月第3木曜日は「うちな~料理の日」としてクーブイリチーやラフテー等郷土食が提供されている。
3.経営をとりまく環境と経営状況に対して、経営課題を明確にし、具体的な取り組みを行っている。
経営課題を明確にした具体的な取り組みについて、中長期5年計画を作成し3歳児クラスを開設している。今年度は産休代替等の職員採用と、安全対策として玄関に雨風を防ぐ屋根等の設置、絵本コーナーの見直し等が計画されている。職員採用に向けては、専門学校や大学にアプローチし、玄関の整備については、現在、見積もりを取得し年度内の施工が検討されている。改善すべき課題については職員会議で周知され、絵本コーナーはピロティ等も活用しながら各フロアで手作りのテーブルの工夫等子どもたちが手に取りやすい環境の整備に取り組んでいる。
改善を求められる点
1.教育・保育の質の向上に向けた、取組むべき課題を明確にし、PDCAサイクル取り組みが望まれる。
こども園関係者評価等結果にもとづき、安全点検の重視と環境整備、自我の強い子へのアプローチ、戸外遊びに関する職員間の話し合い、休日の過ごし方、那覇市こども発達支援センターとの連携強化、生活習慣の改善、保育者同志の保育参観等の課題が明示されている。雨風を防ぎ玄関での園児受け入れを行うための設備の検討、玄関口やクラス入口でのあいさつ励行等の基本的生活習慣の改善、公開保育が実施されている。
実施後の評価及び見直し等のPDCAサイクルの取り組みが望まれる。
2.標準的な実施方法について定期的に検証し、必要な見直しが望まれる。
教育・保育についての標準的な実施方法については、実習生マニュアル、保育ボランティア・職場体験マニュアル、感染症対応マニュアル、個人情報取扱マニュアル、子どものプライバシー保護マニュアル、虐待防止マニュアル、食育マニュアル、危機管理マニュアル等多数が整備されている。
現在作成されている標準的な実施方法(マニュアル、手順書)については、作成年月日を明示し、内容等については毎年検証し、必要に応じて内容の見直しが望まれる。
3.子どもの安心と安全を脅かす事例の収集と要因分析と対応策の実施が望まれる。
リスクマネジメント体制については、園長を責任者とした危機管理体制が構築されており、危機管理マニュアルは対応と予防について明記されている。安全年間計画が作成され交通安全指導や防災計画に基づいて毎月の避難訓練と安全点検が実施されている。施設内の安全点検は安全管理チェックリストで週1回クラス毎に実施され、施設内外の遊具類は主幹が担当している。打ち身や軽い傷はヒヤリハット報告書が作成されており職員会議で情報共有し再発防止に取り組んでいる。
他施設で起こった子どもの安全と安心を脅かす事例を積極的に収集し、その事例をもとに職員会議等で発生要因の分析、改善、再発防止の検討が望まれる。
第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価を受けることで、耳の痛いところもありましたが、大きな気づきになりました。
私たちが見えていなかった面を教えていただき、学びになりました。職員も教えていただいたことをさっそく話合い、実施しています。やる気に繋がるようなアドバイスがもらえたことに感謝です。明日の教育保育に希望が持てました。
評価結果の詳細
第三者評価機関
特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ
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このページに関するお問い合わせ
沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
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