さとうきびの土壌害虫

ページ番号1011400  更新日 2024年1月11日

印刷大きな文字で印刷

  • さとうきび栽培では、アオドウガネやカンシャクシコメツキ類(ハリガネムシ)の幼虫が土の中でさとうきびの根や芽を食害します。
  • 根を食害されたさとうきびは生育が弱くなり、ひどい場合は枯れることがあります。
  • 地下の芽を食害された場合、分げつ茎が減ったり、次期の株出栽培で不萌芽となり減収の原因になります。
  • 殺虫剤を使用する場合は、農薬の容器を確認して、アオドウガネ(幼虫)やハリガネムシ(ハリガネムシ類)に効果のある薬剤を利用しましょう。

(1)アオドウガネの特徴と防除

  • 4月以降に成虫が出現し始め、雌は夏から秋にかけて土壌中に卵を産み付けます。
  • 成長した三齢幼虫(2回脱皮)は食欲が旺盛で、ひどい場合には収穫前のさとうきびを枯らすことがあります。

幼虫の防除

幼虫が侵入した畑では、製糖期間中に大きくなった幼虫が活動しています。

  • 収穫後に更新予定の畑では、早めに耕起ことで物理的に防除することができます。(ロータリーをかける等)
  • 夏前に、アオドウガネの幼虫に効果のある殺虫剤(プリンスベイト等)を散布し、培土することで被害を軽減できます。

成虫の防除

  • アオドウガネの成虫は光に集まる性質があるので、成虫が活発に行動する時期(4月~7月頃)に「誘殺灯」を設置して、夜間に飛び回る成虫を防除します。

宮古島市や多良間村では、農家さんや住民の皆さんの協力の下、誘殺灯を設置して防除に取り組んでいます。

(2)カンシャクシコメツキ類(ハリガネムシ類)の特徴と防除

  • ハリガネムシの幼虫は小型なため、耕起等で物理的に防除することが困難です。
  • カンシャクシコメツキ類に登録のある殺虫剤(粒剤)を散布し、培土します。根から吸収させることで被害を軽減できます。

関連リンク

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 農林水産部 宮古農林水産振興センター農業改良普及課
〒906-0012 沖縄県宮古島市平良西里1125 宮古合同庁舎1階
電話:0980-72-3149 ファクス:0980-72-9751
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。