国際交流員の声(2021年6月)

ページ番号1009853  更新日 2024年1月11日

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ヨロブン、アンニョンハセヨ!
(皆さん、こんにちは!)

韓国国際交流員の李です。


あっという間に6月になりましたね。肌も少し黒くなり、「そろそろ夏だな」と思いきや、涼しい天気が続き、とても過ごしやすい今日この頃です。梅雨の間、雨はそこまで降らなかった気がしますが、雨の音は好きなものの、くせ毛の私はジメジメしてきたらアフロになってしまうので、ほどほどに降ってほしいというのが正直な気持ちです。

日が長くなりはじめ、本格的に暑くなっていくため、「夏の入り口」だとも言える6月ですが、私には「平和について考える月」のほうがよりしっくり来ます。

慰霊の日もあるため、6月は沖縄県民にとって特別な月だと思いますが、6月は韓国人にとっても特別な月です。自発的に国を守るため武器を持った義兵の精神を記念する「6・1義兵の日」、国のために戦って亡くなった方々を称える「6.6顕忠日(メモリアルデー)」、同族間の戦争という悲劇があった「6・25韓国戦争勃発日」などがあるためです。韓国ではその犠牲を忘れないため、6月を「護国報勲の月」と呼んでいます。

写真:メモリアルデーの様子1

写真:メモリアルデーの様子2


特に6月6日の顕忠日(メモリアルデー)には、各家庭で国旗を掲げます。また、午前10時になるとサイレンが鳴り、1分間黙祷します。

韓国の近代史も、沖縄のように戦争による傷が深く残っています。数十年の時間が経っていますが、傷はいまだに癒えることなく、離散家族や徴兵などの新しい傷が生み出されています。

沖縄の話に戻りますと、恥ずかしいことですが、私は沖縄に来る前までは沖縄戦のことも、慰霊の日のことも全く知りませんでした。私が勉強した教科書には、沖縄戦は太平洋戦争最後の日米決戦として短く扱われていただけでした。

沖縄戦に関心をもったのは映画「ハクソー・リッジ」を見てからです。沖縄が舞台だということで、興味本位で見た映画ですが、そこに描かれた戦争の姿と、数多くの犠牲はかなりショックなものでした。

世界の歴史をもれなく知ることは難しいですが、少なくとも暮らしているところの歴史くらいはきちんと知っておこうと思い、頑張って勉強しています。

何よりも大事なのは、過去の犠牲を記憶し、同じことが繰り返されない世界にするための意識を持つことと、犠牲に報いるために今を頑張って生きていくことではないかと思います。

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以上、交流員の李でした。
ありがとうございます!

次回の「国際交流員の声」もお楽しみに!

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