農業水利班業務紹介

ページ番号1011508  更新日 2024年1月11日

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こんにちは。農業水利班の業務についてご紹介します。

農業水利班では、主に『県営かんがい排水事業』で農業用水の安定確保を目的に農地に水を配るための施設整備、『県営水質保全対策事業(耕土流出防止型)』で耕土が流出しにくい農地の整備を進めています。

県営かんがい排水事業

現在、石垣島内で1地区、竹富町(波照間島内)で1地区を整備中です。

写真:貯水池(波照間島、前田原地区)

水源の確保

波照間島では圃場(ほじょう)に整備した排水路の流末に貯水池を設け、水源を確保しています。

貯水池に溜まった水はポンプで高台にあるファームポンドへ送られて自然流下で畑まで届けられます。

石垣島においては既に3つのダムが整備され、水源が確保されています。

水源から農地までのパイプラインの整備

水源からの水を農地へ届けるため、主に農道の下にパイプを埋設しています。

農地に水を配る施設の整備

写真:1型(スプリンクラー)と3型(給水所)


沖縄県では、営農形態等、地元の要望に即して1.型(スプリンクラー)、2.型(給水栓)、3.型(給水所)の各タイプで整備を進めています。

このような整備を通じて、水の心配のいらない農業を目指し、収量増加や天候に左右されない計画的な営農のお手伝いをしています。

県営水質保全対策事業(耕土流出防止型)

現在、石垣島内で9地区を整備中です。

主な対策工法としては、

  1. 降った雨をスムーズに排水する排水路の整備、
  2. 勾配修正(耕土の流出しにくい畑にするために、畑の勾配を緩くする)、畦畔やグリーンベルトの設置、
  3. 沈砂池の整備

があります。


写真:勾配修正をほどこした地区と、グリーンベルトを設置した水兼農道の写真


  • 勾配修正後のほ場(石垣市第2地区)切土や盛土、石積などによって勾配の緩やかな畑が完成しました。
  • グリーンベルト(ゲットウ)と水兼農道(盛山地区)、水兼農道とは、農道機能を兼ね備えた排水路のことです。

与那原地区にある沈砂池の写真

  • 沈砂池(与那原地区)、沈砂池とは、濁流水を一度ためこんで赤土粒子を沈降させ、堆積させておく池です。

整備以外の活動

竹富町立波照間幼稚園工事現場見学会

波照間島にて工事現場見学会を開催し、地元の幼稚園児のみなさんとファームポンドに登ったり、県営かんがい排水事業についてお勉強しました。

写真:こどもたちが波照間島のファームポンドを見学する様子


また、県営水質保全対策事業(耕土流出防止型)石垣市盛山地区では試験的に沈砂池へ植生を導入し、その赤土流出防止対策効果の検証を行っています。

このような活動を通して、今後とも地元の皆様に親しんでいただけるような、また、環境や景観に配慮した整備を目指し、八重山の農業の発展のために努力していきたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いします。

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 農林水産部 八重山農林水産振興センター農林水産整備課
〒907-0002 沖縄県石垣市真栄里438-1 八重山合同庁舎4階
電話:0980-82-2342 ファクス:0980-83-3542
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