憲法記念日にあたっての知事談話

ページ番号1008279  更新日 2025年5月3日

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趣旨

 日本国憲法は、国民主権を根本とし、平和と民主主義、基本的人権の尊重と地方自治の確立を高らかに謳い、国政の指導原理あるいは国民生活の指標となってきた。
 また、その前文と第9条により、世界に誇れる平和憲法として、アジアの平和と安定に貢献してきた。
 今後、我が国が国際社会の一員として、諸外国と交流を深め、これまで以上に人類の平和と繁栄に貢献していくためにも、県民一人ひとりがこの平和憲法の精神を尊重し、その具体化を図らなければならない。

憲法記念日

 平和憲法の原理と精神について、県民の普及啓発を図るため、5月3日の憲法記念日に、マスコミ等を通して知事メッセージを発表している。

知事談話

 本日は、日本国憲法が施行されて78回目の憲法記念日を迎えます。

 また、本県に日本国憲法が適用されて53年となります。

 この間、日本国憲法は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を基本理念として、国民生活の向上や我が国の平和と安定に大きな役割を果たしてきました。

 一方、国際社会においては、今なお続く紛争や内戦によってより深刻化する人道危機をはじめ、難民、貧困、差別、人権侵害などの様々な問題が山積し、憂慮すべき事態が続いています。

 世界の平和と安定に向けて、各国・各地域に求められているのは、それぞれの価値観の違いを認め合い、多様性を受け入れる包摂性と寛容性に基づく平和的外交・対話などのプロセスを通した問題解決であり、沖縄県では地域外交基本方針に基づき、アジア・太平洋地域の平和構築と相互発展に積極的な役割を果たしていく所存です。

 今年は、戦後80年の節目の年です。
 沖縄県としてはこの節目を機に、これまでの歴史を振り返り、長期的な視点に立って将来を見据えながら、未来へ向け、平和で豊かな沖縄を実現するため、次世代を担う若い世代への平和教育など、多くの県民の皆様の「平和を考える機会」を創出します。

 憲法記念日に当たり、県民一人ひとりが主権者として、憲法の理念を十分に理解し、基本的人権を尊重し、人権と自由について考え、平和の創造に貢献していただくことを切に祈念いたします。

令和7年5月3日
沖縄県知事 玉城 デニー
 

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