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更新日:2022年6月8日
77年前、沖縄では住民を巻き込んだ激しい地上戦が繰り広げられ、美しい島の風景、貴重な文化遺産、そしてなにより尊い20万余の命が奪われました。戦争の不条理さと残酷さを体験した沖縄県民は、戦争のない平和な世の中を希求しています。沖縄の「平和への思い」を世界中に発信し、国際平和の構築に貢献したいという願いを込めて、私たちは「沖縄平和賞」を創設いたしました。
平和は、国際関係の中で成り立つことから、アジア・太平洋地域の平和が沖縄や日本の平和に密接に関係しており、沖縄県民が恒久平和の創造に努めていくことは大きな意義があります。
「沖縄平和賞」は、歴史的に沖縄と関わりが深いアジア太平洋地域の平和のために活動している国内外の個人または団体を顕彰し、その活動を支援する賞です。
下表のとおり、これまでに10団体に贈賞し、賞金の1千万円はその後の平和のための活動資金として活用され、国際平和の創造に寄与しているものと考えております。
沖縄平和賞委員会では、県民が募金をとおして沖縄平和賞に参加していただき、県民参加型の顕彰制度として継続的に実施することを目的に、平成15年より募金を開始し、これまでに多くの皆様からの御協力をいただいております。
今年、沖縄は本土復帰50周年を迎えるとともに、賞創設から21年を迎え、また10月には第11回沖縄平和賞授賞式の開催を予定しております。新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のための経済活動の抑制の影響が残る中、大変心苦しく恐縮ではございますが、本賞を世界へ大きく発信し、沖縄がアジア・太平洋地域の平和交流拠点となるよう努めてまいりますので、趣旨に御賛同いただき、格段のご協力・ご支援をお願い申し上げます。
沖縄平和賞委員会会長
沖縄県知事 玉城デニー
授賞回(年) | 授賞者 | 賞金の活用 | ||
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第1回 (平成14年) |
中村哲を支援するペシャワール会 | アフガニスタンでの「オキナワピースクリニック」の建設等 | ||
第2回 (平成16年) |
特定非営利活動法人アムダ | スマトラ沖地震の緊急支援等の平和活動等 | ||
第3回 (平成18年) |
沖縄・ラオス国口唇口蓋裂患者支援センター |
ラオス国での口唇口蓋裂患者のための手術施設の建設やラオス国から沖縄への留学支援等 |
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第4回 (平成20年) |
特定非営利活動法人難民を助ける会 | アジア地域での障害者自立支援事業や世界的な地雷被害者ネットワークの構築 | ||
第5回 (平成22年) |
特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会 |
東日本大震災復興支援活動等 | ||
第6回 (平成24年) |
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 | バングラデシュ及びネパールの防災活動等 | ||
第7回 (平成26年) |
特定非営利活動法人ジャパンハート | ミャンマー、カンボジア、ラオス、インドネシア、日本等での医療活動 | ||
第8回 (平成28年) |
特定非営利活動法人難民支援協会 | 日本に逃れてきた難民の来日直後から自立に至るまでの支援等 | ||
第9回 (平成30年) |
特定非営利活動法人日本国際 ボランティアセンター |
アフガニスタンで武力によらず平和をつくるための地域の交流活動等 | ||
第10回 |
特定非営利活動法人 |
アジアを中心として地球規模の貧困や環境問題に取り組む日本のNGOの活動支援等 |
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