• 検索について
  • 組織で探す
  • 文字サイズ・色合い変更
  • ホーム
  • 暮らし・環境
  • 健康・医療・福祉
  • 教育・文化・交流
  • 産業・仕事
  • 社会基盤
  • 県政情報
  • 基地

ホーム > 暮らし・環境 > 環境 > 事業概要・制度概要 > 赤土等 > 赤土汚染の話 > 5.透視度と浮遊物質量(SS)の関係

ここから本文です。

更新日:2019年6月10日

5. 透視度と浮遊物質量(SS)の関係

 一般的に降雨時に裸地などから流れ出る濁水や河川水など、水中の濁り具合を示すものさし(指標)として、水中の固形物の重さを測る浮遊物質量(SS)と濁りの度合いを機器で測定する濁度および目視で測る透視度などがあります。これまで赤土研究室では、県内各地の開発事業などから濁水を採取し、これら3つの方法で濃度を測定していますが、それぞれの測定値には深い関係があることがわかっています。

 

透視度の測定方法

 透視度計に濁水を入れ、上からのぞきながら下方のピンチコックを開き少しづつ水を抜いていき、底の2重十字が見えたときの水の高さ(cm)が透視度になります。水が濁っているほど透視度は小さくなります。透視度は、透視度計さえあれば、どこでも、短時間の内に測定できるという利点がありますが、測定範囲が狭く、人によって誤差が大きくなるという短所があります。

測定器具等の紹介

透視度計(高さ30cm)      透視度計の使用方法      水の高さの読み方                                           

06-1_toushido1        06-2_toushido2            06-3_toushido3

 

浮流物質量(SS)の測定方法

 水中の浮遊物質量を測定するためには、まず濁水や河川水などをポリ容器に採水して試験室に持ち帰り、専用のろ紙でろ過後、ろ紙上に残った固形物を乾燥させその重さを計ります。この固形物の重さが浮遊物質量となりますが、通常、水1リットル中に含まれる重量としてmg/lで表示します。その数値が大きくなる程、水中の固形物量が多くなり水が濁っていることになります。このように、浮遊物質量を測るためには、乾燥器や化学天秤などの器具が必要であり測定に時間がかかるという短所がある反面、測定範囲が広く、誤差が小さいという長所があります。

測定器具等の紹介

ろ過装置                  乾燥機                          化学天秤(最小 0.1mg)

06-4_toushido4  06-5_toushido5      06-6_toushido6

 

濁り物質の正体

 濁り物質の正体は、土壌等から流出した土の粒子などの無機物や木の葉などが細かくなった植物破片だけでなく、生活排水・畜産排水に含まれる有機物などとなっています。
通常の場合、降雨時に発生する濁水中の濁り物質の正体のほとんどが土の粒子となっています。

 

         06-7_toushido7

 図1. 土壌中の細かい土の粒子や木の葉などが分解して細かくなった有機物が濁り物質の正体となっています。

 

濁水の濃度レベル

 発生場所や時期、雨の強さ、土壌の種類などによって、濁水濃度(SS)はかなり異なります。

 例えば、表土が緑で覆われている森林、草地などの濁水濃度が、50mg/l(0.05g/l)以下であるのに対し、開発現場の裸地からは最高8万mg/l(80g/l)の濁水が発生した例があります。キビ畑などの農地では、植付け時期の裸地状態と収穫時期の畑の表面が葉でおおわれた状態では、濁水濃度が数万mg/lから数mg/lへと大幅に減少していきます。

 

     06-8_toushido8

 図2. 1リットル(牛乳パック)中に含まれる80gと0.05gの土の量の違い

 

 また、裸地から流出した濁水を比較した場合、土壌等の種類別では、クチャ・ジャーガルが最も濃度が高く、次に国頭マージで島尻マージは最も濁水濃度が低くなります。

06-9_toushido9

 図3. 濁水濃度の高い上位10地点の土壌間の比較

 

濁水の色

 赤土汚染という言葉が示すとおり、最近でも、沖縄島北部や八重山地域では、強い雨が降る度に河川や海域が赤く染まることがあります。この原因は、主に赤黄色をした国頭マージの土粒子が河川などに流れ出しているためです。

 これに対し、沖縄島中南部地域に広く分布しているジャーガルや島尻マージの土壌の色は、灰色や茶褐色であるため、濁水の色も灰色や茶褐色になります。さらにこの地域では、生活排水や畜産排水などから有機物の流入が多く、河川の色を灰黒色に染める原因になっています。

 

    06-10_toushido10

 図4. いろんな土の粒子などを含む場合の濁水の色

 

濁り物質の大きさ

  これまで沖縄島各地で採水した濁水中の濁り物質の大きさを測定してみると、だいたい0.3μm(3/10,000mm)~0.1mmの範囲にあり、かなり細かい粒子からやや大きめの粒子を含んでいます。例えば、小さな粒子をピンポン玉くらいの大きさとして見た場合、大きな粒子は100mくらいの巨大な球になります。

 また、濁水中に含まれる粒子を粒径別に区分しその割合を示したのが、下の図になっています。いずれの土壌から流出した濁水でも、0.02mm以下の細かい粒子が90%以上を占めていることがわかります。このような細かい粒子は、沈みにくく、水の中を長く浮遊しながら移動するために、発生した場所から遠くはなれた河川や海域を汚染してしまうのです。

06-11_toushido11

 図5. 流出した濁水に含まれる土粒子の粒径分布

 

透視度とSSの関係

 透視度は、透視度計さえあれば、どこでも手軽に測定できるという利点があるのに対し、SSは乾燥器などの器具が必要なため、簡単に測定できないという欠点があります。そこで降雨時に採水した濁水の透視度とSSを測定し比較してみると、透視度の逆数とSSの値の間には図6のような比例関係があることがわかりました。この関係から透視度を測定しSSを推定することができるようになっています。

 また、工事現場などで濁水管理が簡単に行えるように、「表 : 透視度からSSの換算」(エクセル:28KB)も作っています。

  06-12_toushido12

 図6. 濁水のSS濃度と透視度の逆数の関係

 

 

お問い合わせ

保健医療部衛生環境研究所環境科学班

〒904-2241 うるま市字兼箇段17番地1

電話番号:098-987-8216

FAX番号:098-987-8210

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?