依存症関連問題対策

ページ番号1006137  更新日 2024年1月11日

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依存症は、「依存症を正しく理解する」、「相談できる窓口や治療機関を知る」、「適切な治療・支援機関につながる」ことが回復への近道です。

沖縄県では依存症に関する相談体制と医療体制を整備し、依存症に関する相談支援や依存症者が専門医療につながるための関係機関との連携、県民に対する依存症の正しい理解の普及啓発を行っています。

お知らせ

「お~い!依存症のこと気持ちでなんとかなるって誤解している皆さ~ん 依存症の方のことどない思てる~?」

せやろがいおじさんが依存症の誤解について叫びました。リンク先動画から視聴できます。

1 依存症とは

お酒やギャンブルなどがダメというわけではない

ある物事をやめたくてもやめられない状態を「依存症」といいます。

趣味や嗜好等、何かにのめり込み、依存すること(難しい言葉で「嗜癖(しへき)」「アディクション」ともいいます。)は誰にでも経験のあることで、依存するものが問題になるわけではありません。

適切な飲酒は人間関係を円滑にする側面がありますし、泡盛は沖縄を代表する伝統文化となっています。処方箋や市販薬を必要とする患者もいらっしゃいます。ゲームやネットが息抜きとなって、生活にメリハリが出ることもあるでしょう。

違法薬物や未成年飲酒など、1回の使用や利用でも直ちに違法になることもありますが、多くはアルコール、薬物、ギャンブル等の使用や行為そのものが問題なのではなく、不適切な量や頻回の習慣が慢性化することで、自制できなくなり、常に依存していないと不安になったり(精神症状)、一度辞めると離脱症状(イライラしたり、手足の震え等)が出ること(身体症状)により、正常な日常生活を送れなくなることが問題なのです。

医学的には脳の病気

依存症は精神疾患に分類されますが、身体疾患を合併する方も多いです。診断名のとおり、病的な状態ですので、趣味や嗜好と違って、自己コントロールができず、適切な治療がなされないと、日常生活に様々な支障を来します。

医学的には慢性・進行性・致死性のある、脳の病気とされています。また、依存する対象が物質か行動かで大きく2種類に分けられ、物質依存と行動(非物質)依存があります。前者はアルコール依存症や薬物依存症、後者はギャンブル等依存症が主なものとして知られています。

社会問題を引き起こすことがある

依存症は、本人の健康問題だけでなく、暴力、虐待、借金、社会的信用の失墜、生活困窮(生活破綻)、成績不振、自殺等の関連する社会問題を生じさせる恐れがあります。また、家庭内の不和(夫婦関係の悪化等)や子どもの成長にも影響を及ぼすこともあります。

依存症は治療できる病気で、やめ続けることで回復する

(普通の日常生活を送る、元の生活に戻る)ことが可能です。

2 依存症対策

日常生活を破たんさせないためには、早期発見・早期治療が大事

依存症がひどくなると食事や睡眠の生活リズムが乱れる等、日常生活で当たり前にできていたこともできなくなっていきます。

例)ひきこもりがちになる、仕事で遅刻しない、納期(約束)を守ることができなくなっていく

ストレスに弱くなっていくといわれており、そのため依存症が悪化しやすく、気づくと本人だけでは引き返せない状況に陥いることがありますので、予防策を講じるとともに、早期発見・早期治療が重要です。

病気であること・回復可能であることが知られていない

依存症は本人の意思の弱さやだらしなさが原因とされたり、泥酔者や違法薬物中毒者等、ネガティブなイメージと結びつけられやすく、誤解や偏見がまだまだ多いのが実情です。

依存症者本人も病気であることを認めない(やめようと思えばいつでもやめられると思う・自覚(病識)がない)傾向にあります。

また、傷口のない病気であることから、治療が必要であると周りにも理解されにくく、相談窓口が知られていないことや治療できる機関が多くないことから、必要な医療につながっている人はかなり少ないといわれています。

必要な支援は医療(治療)だけじゃない

依存症支援は医療機関による治療に限らず、生活支援や家族支援、司法や債務整理など多岐の領域にわたって様々な支援機関と連携する必要があります。

治療への支援だけではなく、家族支援や依存症の背景にある問題に対する支援も必要となる場合があります。

依存症者の多くは何かしらの生きづらさを感じ、依存することで生き延びてきた方々です。

依存症は、本人の甘えのように見られることが多く、SOSを出すことができずに自ら問題を抱えることが多いことから、孤独の病気といわれたりもします。

依存症は本人や家族の「自己責任」ではなく「病気」であって、また、当事者の多くは孤立している状態ですので、本人の意思でやめることができません。家族だけで解決することも困難です。

各相談機関では、解決に向けて一緒になってその方にあった支援策を考えます。

やめたくてもやめられない状況にお困りの方、そのご家族等は、まずは身近な相談窓口に相談してみませんか。

3 行政相談窓口

相談により、治療が必要な方については医療機関に、退院後支援や家族支援などについては関係する相談窓口(自助グループ、回復施設、家族会等)へ、相談内容に応じて適切な支援機関につなぐ対応を行います。

匿名でのご相談も可能で、相談内容などに関して、相談者やその家族のプライバシーに十分配慮し、秘密厳守で行います。また、相談により警察へ通報するということもありません。

保健所(地域の依存症相談支援機関)

保健所は心の健康に関する相談支援を行っており、保健師、精神保健福祉士、その他知事又は市長から任命された精神保健福祉相談員が配置されています。

また、外部の専門医や心理師、元当事者の相談員による対面相談のほか、必要に応じて訪問支援、家族教室、講演会を実施しています。

  • ※ 令和3年4月1日時点の情報です。
  • ※ 受付は、平日の月曜日から金曜日まで(休日等を除く。)です。
  • ※ 実施体制や受付時間等については、相談窓口によって異なっていますので、各窓口へご確認ください。
お住まいの地域 相談機関 電話番号

名護市・国頭村・大宜味村・東村・今帰仁村・本部町・伊江村・伊平屋村・伊是名村

北部保健所
(精神保健福祉相談)
0980-52-2734

宜野湾市・沖縄市・うるま市・恩納村・宜野座村・金武町・読谷村・嘉手納町・北谷町・北中城村・中城村

中部保健所
(精神保健福祉相談)
098-938-9700

糸満市・浦添市・豊見城市・南城市・西原町・与那原町・南風原町・八重瀬町・渡嘉敷村・座間味村・粟国村・渡名喜村・南大東村・北大東村・久米島町

南部保健所
(精神保健福祉相談)
098-851-3458
宮古島市・多良間村 宮古保健所
(精神保健福祉相談)
0980-72-8447
石垣市・竹富町・与那国町 八重山保健所
(精神保健福祉相談)
0980-82-3241
那覇市 那覇市保健所
(精神保健福祉相談)
098-853-7973

総合精神保健福祉センター(県の依存症相談拠点)

精神保健福祉センターは、保健所で扱うことが難しい複雑又は困難な事例にも対応します。

専門の依存症相談員を配置しているほか、保健師、看護師、作業療法士、心理師、その他知事から任命された精神保健福祉相談員等の専門職の職員が多職種で依存症に関する相談に対応しています。

令和2年4月に同センターを依存症相談拠点として位置づけ、依存症対策及び相談体制を強化しています。

精神保健福祉センターは診療機能やデイケア等のリハビリテーション機能をもっており、SMARPP(スマープ:認知行動療法)等を用いたショートケアや回復プログラムを実施し、必要に応じて家族教室も行っています。

こころの電話相談

電話番号
098-888-1450
相談日時
火曜日を除く平日(休日を除く。) 午前9時~11時30分 午後1時~4時30分

アルコール・薬物依存症ショートケア

アルコール健康障害や薬物(大麻、覚せい剤、市販薬、処方薬等)依存を抱える方が、ショートケアへの参加を通して、健康の回復や社会参加、生活の質の向上を図ります。

詳細は、総合精神保健福祉センター(こころの電話相談)へお問い合わせください。

日時
毎週木曜日 午前9時30分~午後0時30分
場所
総合精神保健福祉センター
費用
医療保険、自立支援医療(精神通院)制度を利用することができます。

ギャンブル障がい回復プログラム

パチンコやスロットマシン、競馬などギャンブルの楽しみ方を見直したい方を対象に、認知行動療法(SAT-G:サット・ジー)を行います。同じ悩みを抱える仲間と一緒に、ギャンブルに頼らない生き方を取り戻すことを目指します。

詳細は、総合精神保健福祉センター(こころの電話相談)へお問い合わせください。

日時
毎月第4火曜日 午後3時~4時30分
場所
総合精神保健福祉センター
費用
無料

4 治療機関(医療機関)

依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関

依存症患者がお住まいの地域で適切な医療を受けられるようにするために、各種依存症に関する治療を行っている専門医療機関(依存症専門医療機関)及び治療拠点となる医療機関(依存症治療拠点機関)を国の基準により選定し、当該専門病院と相談機関や一般病院等が連携し、依存症患者の迅速な治療につながる体制を構築しています。

専門外来や入院病棟等を備えている精神科病院・クリニック

総合精神保健福祉センターが発行する「こころの支援機関リスト」の「病院・クリニック・指定医療機関」をご覧ください。

5 民間団体(支援団体、自助グループ、回復施設等)

行政の相談窓口以外にも、依存症者や家族等の当事者に近い立場から寄り添う様々な団体が活動しており、幅広い支援を行っています。

自助グループ・回復施設

同じ境遇の当事者が同じ問題を抱えた人と自発的に当事者の意思でつながり、結びついた集団のことをいいます。仲間同士が体験を共有し合う団体で、回復に大きな効果があると考えられています。

問題別に様々な自助グループ・回復支援施設があります。

家族会

家族会は、依存症者を家族にもつ人たちが、お互いに悩みを分かちあい、共有し、連携することでお互いに支えあう会です。支えあいを通して、依存症者、また家族全体も良い方向に変化します。

活動内容はグループによって異なりますが、家族としての困りごとを話し合ったり、それぞれの経験を語るミーティングや勉強会等を開催しています。

専門相談機関

依存症に関する相談や、他の相談支援機関につながることが難しい方の相談支援のほか、予防教育、講演会、自助グループや専門医療機関へのつなぎ・同行支援等を行っています。依存症者やその家族だけでなく、乱用者、リスク者、その他の一般の方に対しても、予防の観点から普及啓発活動を精力的に行っています。

各依存症の問題に取り組む民間団体の連絡先は、県立総合精神保健福祉センターの「こころの支援機関リスト」に詳細情報が記載されています。

お近くの支援団体や活動内容を知りたい場合は、リストに記載されている最寄りの保健所又は県立総合精神保健福祉センターへお問い合わせください。

6 普及啓発

アディクションフォーラム

依存症全般について、当事者や回復者、家族らを中心とした自助グループ及び関係者が集まり、学習及び啓発・交流・研修を通じてアディクション(嗜癖)に関する関心と理解を深め、社会全体で予防に必要な注意を払えることを目指してフォーラムを年1回開催しています。

フォーラムは、県立総合精神保健福祉センターが事務局となって、毎年2月頃に実施しています。

※ フォーラムに関する実施内容及び開催時期等に関しては、総合精神保健福祉センターへお問い合せください。

家族教室、家族講演会

家族が依存症について正しく理解し、その対応を学ぶことにより本人及び家族の健康の回復を図るとともに、また正しく理解することで新たな依存症を防ぐことにつながります。各保健所及び総合精神保健センターで随時実施しています。

※ 実施していない機関もあるため、実施の有無や開催時期・内容等詳細については、各機関へお問い合わせください。

7 連携会議

地域における依存症及びその支援に関する情報や課題の共有を図り依存症に関する連携を深める目的で、依存症に関わる行政・医療・福祉・司法等の関係機関及び自助グループや回復施設等の民間団体の職員を対象として、毎年2回県立総合精神保健福祉センターが依存症関係機関によるアディクション連携会議を開催しています。

また、保健所においても、管内市町村における自治体や医療機関、支援団体の関係者による連携会議を実施しています。

※ 実施していない保健所もあるため、実施の有無や開催時期等については、各保健所へお問い合わせください。

8 支援者研修

各種依存症の支援業務に従事している者を対象に、県立総合精神保健福祉センターが適宜支援者養成研修を実施しています。

保健所においても、管内の市町村、支援団体及び医療機関等の職員を対象とした研修を実施しています。

※ 実施していない保健所もあるため、実施の有無や開催時期等については、各保健所へお問い合わせください。

9 アルコール関連問題に取り組む民間団体支援

沖縄県アルコール健康障害対策推進計画等に沿って、アルコール依存症を含むアルコール関連問題を抱える当事者やその家族が健康的な生活を営むことができるよう、アルコール関連問題の改善に取り組む民間団体を支援するため、補助金を交付しています。

関連リンク

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 保健医療介護部 地域保健課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟3階(北側)
電話:098-866-2215 ファクス:098-866-2241
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。