都市港湾班 港湾

ページ番号1014011  更新日 2024年1月11日

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港湾の仕事

港に出入りする船舶の航行、停泊の安全性の確保を図り、港湾利用の利便性を向上させるため、次のような港湾施設の整備を行っています。

写真:港湾施設


  1. 防波堤:台風や荒天時の高波から、港湾施設や停泊中の船を守るための施設です。
  2. 航路・泊地:港に寄港した船舶が、安全に出入りしたり、停泊するための施設です。
  3. 岸壁・物揚場:船を係留し、乗客の乗り降りや貨物の積みおろしなどを行うための施設です。水深が4.5m以上のものを岸壁といい4.5m未満のものを物揚場(ものあげば)といいます。
  4. 船揚場:船の修理や波浪の影響を受けずに安全に船を保管するため、船を陸上に揚げるための施設です。船を揚げやすいように、海に向かってゆるい傾斜の坂になっています。

港湾の利用状況

写真:修学旅行生で賑わう伊江港の様子
修学旅行生で賑わう伊江港
写真:本部港に寄港した大型クルーズ船の様子
本部港に寄港した大型クルーズ船
写真:本部港における砂船の積み卸しの様子
本部港における砂船の積み卸し状況

管内の港湾整備事業の方針

典型的な離島県である沖縄県の港湾は、物流、産業、生活等の諸活動を支える社会基盤として重要な役割を担っており、本県の持続的発展に向けて、今後もなおいっそうの整備が必要とされています。

北部土木事務所管内においては、重要港湾2港、地方港湾10港の合計12港の港湾が配置されており、重荷、周辺に点在する4つの有人離島と沖縄本島間の人的、物的輸送の円滑化に重要な役割を担っています。

本県の港湾整備は平成14年7月に策定された沖縄振興計画に基づき、「持続的発展を支える基盤づくり」を基本方針として、海上交通の安全性、安定性の確保はもとより、輸送の増大や輸送形態の変化、海洋レクリエーション活動の進展への適切な対応、防災機能の強化等を目的に整備を進めています。

管内の港湾においては、港湾の適切な役割分担を踏まえつつ、国際交流や物流機能の再構築に必要な拠点港湾の整備に向けて取り組むとともに、本島~離島間のアクセス改善や物流コストの低減化による地理的不利性の克服等に向けた港湾整備を、現在、4港湾(5地区)において取り組んでいます。

イラスト:沖縄振興計画図

管内の港湾整備事業の内容

1.官民連携によるクルーズ拠点港湾の整備

地方港湾:本部港(本部地区)

本部港(本部地区)は瀬底島の対岸となる本部町崎本部にあり、昭和50年に開かれた沖縄国際海洋博覧会に際し、大型客船の接岸パースとして、また、那覇・伊江島への定期フェリー、那覇~鹿児島港路の大型フェリーが毎日寄港し、近くに立地するセメント製造業の原材料の輸入等も行われ、北部地域の流通港として機能しています。

平成29年7月に「国際旅客船拠点形成港湾」に指定されたことを受けて、国及び民間事業者と連携しながら、20万トン級クルーズ船寄港に対応した港湾整備を行っています。国際クルーズ拠点を形成することにより、北部地域の豊かな自然環境を活用したエコツーリズムや海洋レジャーの促進、新たな観光ルートの形成など、北部圏域の観光振興に寄与することを目的としています。

事業概要

港湾改修事業(通常事業)
事業内容
岸壁(-10.5m)L=420m、泊地(-10.5m) A=82,000m2
総事業費
約45億円
事業期間
平成28年度~令和4年度

写真:本部港の進捗状況図

写真:完成予想図

地方港湾:伊江港

伊江港は、家島の南側に位置し、島外を結ぶ物流・人流の拠点港湾として機能しています。本部港との間に定期フェリーが就航しているほか、地元の小型船舶や貨物船が利用しています。

現在、那覇港及び本部港を経由して本土へ入出荷している貨物を、将来的には直接伊江港で取り扱うことを目標に、1,500D/WのRORO船の就航が可能な港として整備を行っています。

事業概要

港湾改修事業(北部振興事業)
事業内容
波除提整備 岸壁改良
総事業費
約20億円
事業期間
平成29年度~令和3年度
令和4年事業内容
岸壁(-4.5m)改良

イラスト:伊江の全体図

2.本島~離島間のアクセス改善を図るための港湾整備

地方港湾:仲田港(伊是名村)

仲田港は、伊是名村の東側に位置し、古く琉球王朝時代には、沖縄本島や与論、奄美などとの交流が行われてきました。現在では、運天港との間に定期フェリーが就航しているほか、地元の小型船舶が利用し、建設資材の搬入やサトウキビの積み出しなど、一般の貨物船も利用しています。

しかしながら、海象が比較的穏やかと思われる好天時にも関わらず、定期フェリーの決行や避難が生じていることから、港内の静穏性を高め、定期就航路の稼動率向上を図るために、防波堤等の整備を進めています。

写真:仲田港の様子

地方港湾:水納港(本部町)

水納港は、本部半島の西約7キロメートルの水納島の北東側に位置する地方港湾である。本港と本部港(渡久地地区)との間に運行する定期航路は水納島民の生活航路、観光客の水納島へのアクセス航路として利用されている。定期船のほか、海洋レクレーション用のプレジャーボートの在港がある。また、海水浴シーズンになると、本島からの観光用プレジャーボートの入港もある。
しかし、船舶への乗降において物揚場と大きな段差が生じることから、安全な乗降が求められている。さらに、物揚場施設が狭小で施設外に係留している状況があり、港内の静穏度も確保する必要がある。

事業概要

港湾整備事業
事業内容
防波堤 泊地浚渫 浮桟橋
総事業費
約14億
事業期間
令和4年度~令和8年度
令和4年事業内容
ブロック制作

写真:水納

地方港湾:前泊港(伊平屋村)

前泊港は、島の経済・生活を支える生活拠点として、重要な役割を果たしている。現在では、運天港との間に定期フェリーが就航しているほか、地元の小型船舶が利用し、建設資材の搬入や砂糖の積み出し等に、一般貨物船も利用しています。

しかしながら仲田港と同様に、比較的穏やかと思われる好天時にも関わらず、定期フェリーの決行や避難が生じていることから、港内の静穏性を高め、定期航路の稼働率・安全性の向上を図るために、防波堤及び航路の整備を進めています。

事業概要

港湾整備事業(交付金事業)
事業内容
岸壁改良 取付護岸 臨港道路
総事業費
約14億円

事業期間

平成30年度~令和6年度
令和4年事業内容
防波堤改良

写真:前泊の様子

写真:前泊港の荒天時の様子

写真:前泊港防波堤(北)への波浪の様子

3.産業拠点を支援する港湾の整備

地方港湾:本部港(塩川地区:旧塩川地区)

本部港(本部地区)は、沖縄本島で使用される石材の90%以上を算出している鉱山が点在し、北部周辺離島に限らず、南部離島・宮古・八重山さらに鹿児島の離島へも石材を積み出しており、本島内では唯一の石材積み出し港として機能しています。

しかしながら、岸壁前面において、通常時・異常時ともに港内静穏度が確保されていないため、防波堤(南)及び泊地を整備することで静穏性の向上、係留施設での船舶、荷役の安全性の向上及び台風時によろ岸壁等の被災を回避するための整備を進めています。

写真:塩川の様子

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 土木建築部 北部土木事務所
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電話:0980-53-1255 ファクス:0980-53-5804
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