憲法記念日にあたっての知事談話

ページ番号1008279  更新日 2024年5月2日

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趣旨

 日本国憲法は、国民主権を根本とし、平和と民主主義、基本的人権の尊重と地方自治の確立を高らかに謳い、国政の指導原理あるいは国民生活の指標となってきた。
 また、その前文と第9条により、世界に誇れる平和憲法として、アジアの平和と安定に貢献してきた。
 今後、我が国が国際社会の一員として、諸外国と交流を深め、これまで以上に人類の平和と繁栄に貢献していくためにも、県民一人ひとりがこの平和憲法の精神を尊重し、その具体化を図らなければならない。

憲法記念日

 平和憲法の原理と精神について、県民の普及啓発を図るため、5月3日の憲法記念日に、マスコミ等を通して知事メッセージを発表している。

知事談話

 本日は、日本国憲法が施行されて77回目の憲法記念日を迎えます。

 また、本県に日本国憲法が適用されて52年となります。

 この間、日本国憲法は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を基本理念として、国民生活の向上や我が国の平和と安定に大きな役割を果たしてきました。

 一方で、国際社会を見渡すと、今なお内戦や紛争の継続によってより深刻化する人道危機をはじめ、難民、貧困、差別、人権侵害などの様々な問題が山積しており、人々の平和で安全な生活が脅かされています。

 こうした問題を克服し、世界の平和と安定に向けて、今、一人ひとりに求められるのは、それぞれの価値観の違いを認め合い、他者の人権を尊重し、多様性を受け入れる包摂性と寛容性の心です。

 私たち沖縄県民は、壮絶な沖縄戦の歴史体験により形成された平和を希求する「沖縄のこころ」を受け継ぎ、また、「命どぅ宝」「ユイマール」「チムグクル」「イチャリバチョーデー」など多様な価値観の受容、相互扶助といった精神文化を大切に継承してきました。

 沖縄がアジア・太平洋地域における平和と交流の拠点となり、琉球王国の時代から受け継いだ万国津(しん)梁(りよう)の精神をもって、平和を希求する「沖縄のこころ」を国内外に発信していくとともに、世界の平和構築や相互発展、国際的課題の解決に向け地域外交を展開していくことが、世界の恒久平和に繋がっていくものと確信しています。

 憲法記念日に当たり、県民一人ひとりが主権者として、憲法の理念を十分に理解し、より身近なものとして人権と自由、平和の創造について考える機会となることを祈念します。

 令和6年5月3日 

 沖縄県知事 玉城 デニー

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