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石垣市内の市街地において発見された英国製250KG爆弾(平成28年11月)那覇市内の国際通り付近で発見された米国製50KG爆弾の処理に伴い立ち入り規制が行われ驚く観光客など(平成29年9月)那覇市内の住宅地で発見された旧日本軍製20センチ砲弾を現地爆破した様子(平成30年12月)糸満市内の水道工事で発見された米国製250KG爆弾が爆発した後の様子(平成21年1月)那覇市内の国際通り沿いで建物の下に埋まっていた米国製50KG爆弾が発見された建設工事現場(平成30年1月)那覇市内の住宅地で建物の下に埋まっていた旧日本軍製60KG爆弾2発が発見された建設工事現場(平成30年12月)県の動き1電話:098-866-2153FAX:098-866-2485防災危機管理課(分室)問い合わせ糸満市小波蔵の工事現場で不発弾が爆発し、2人が重軽傷を負った事故から1月14日で10年が経ちました。事故後、公共工事での事前磁気探査義務化や住宅などの建築で磁気探査費が全額補助される制度が設けられるなどの対策が進みました。今年で戦後74年が経ちますが、県内では不発弾の発見が後を絶たず、県民は常に不発弾の危険と隣り合わせです。悲惨な事故が二度と起きないためにも磁気探査の制度の積極的な活用を呼びかけています。埋没不発弾1,963トン事故は平成21年1月14日午前、糸満市発注の水道工事で、建設業作業員の男性が重機で掘削していた際に発生しました。米国製250キロ爆弾に重機が触れ爆発し、道路や重機を破壊しました。付近の養護・特別養護老人ホーム沖縄偕生園で割れた窓ガラスは100枚余に及びました。作業員男性は右目の視力を失うなどの重症、偕生園の入所男性は割れたガラス片で足に軽症を負いました。沖縄戦で使用された弾薬は約20万トンとみられ、5%の1万トンが不発弾として残ったと推定しています。日本復帰までに住民や米軍などが約5,500トンを処理しました。復帰後、17年までに自衛隊が処理した量は2,037トンです。山や海底にあり、発見困難で処理できない永久不明弾は500トンと見込まれ、県内にはいまだ約1,963トン余の不発弾が地中に埋まっている計算となります。昨年も小学校の運動場から不発弾が発見され、住民らが避難を強いられました。補助制度の周知住宅などの建築に対する「住宅等開発磁気探査支援事業」や畑や原野に対する「広域探査発掘加速化事業」は探査費が全額補助される利点があります。しかし、個人や事業者などが所有する土地で住宅等を建築する前に行う磁気探査の申請は住宅着工戸数の1%と低い状況となっています。県内では平成27〜29年度の年間の住宅着工戸数が16,000戸台で推移していますが、平成29年度は164件の実施となりました。住宅の新築だけでなく、建て替える場合でも建物の下に不発弾が埋まっていることが多々ありますので事業の活用をお願いします。糸満市不発弾爆発事故から10年糸満市不発弾爆発事故から10年爆破前爆破後8美ら島沖縄2019.4