美ら島沖縄 vol.518

「美ら島沖縄」は、県政についての情報や、県内各地域の情報をわかりやすく県民の皆様に伝えるための雑誌です。


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SPECIALISSUE問い合わせ電話:098-866-2770FAX:098-866-2846企業立地推進課〈図6三菱リージョナルジェット(MRJ)〉航空機整備専門会社であるMROJAPAN株式会社(本社:那覇市)は、これまで大阪府伊丹空港格納庫を拠点に活動していましたが、平成30年11月より沖縄の航空機整備施設に入居しています。現在、年明け平成31年1月の操業開始に向け、準備を進めているところです。業務としては、航空機の定時整備、航空機の信頼性や快適性向上のための各種改修、機体の塗装や運航中に発生した損傷・故障に対する修理等を行います。また同社は、国産初のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」(図6)のアジアにおける推奨航空機整備会社に選定されていて、将来的に同機体のアジアの整備拠点として、航空関連産業のクラスター形成促進の一層の効果が期待されています。国立沖縄工業高等専門学校では、平成27年度から「航空技術者プログラム」を開設し、航空関連産業で活躍できる人材の育成に取り組んでいます。同コースを修了した学生は、航空機整備専門会社のMROJAPAN株式会社や航空会社の日本トランスオーシャン航空株式会社、ピーチアビエーション株式会社などに就職しています。また琉球大学においても航空機を含むものづくり分野の技術者を育成しています。航空機体整備の数が増加し航空関連産業の集積が促進されると、航空機整備士も含めた航空関連産業に従事する人材育成・確保がとても重要となります。今後、航空機整備から派生して、航空機に搭載する装備品やエンジン等の部品の保管や配送、整備に関するコンサルティング、研究開発、航空機関連産業に従事する人材育成など、さまざまな需要が見込まれます。県では、こうした国内外の需要を取り込むため航空関連産業クラスター形成に向けたアクションプランを策定する予定です。同プランに掲げている①航空機体整備を起点としたMRO産業の集積、②関連産業との連携による競争力強化、③人材の育成・供給機能の拡充、の3つの基本戦略に沿って関係機関と連携して取り組んでいきます。(図7)施設に入居する整備専門会社について人材育成について今後の展開〈図7航空関連産業クラスターイメージ図〉IT産業製造加工業エネルギー産業観光産業物流産業MICE先進技術研究開発外資企業子会社JV拡大周辺産業への波及関連企業誘致機体整備装備システム整備エンジン整備MRO施設人材育成エンジニアリングコンサルティングパーツ・ディストリビュートセンター写真提供:三菱航空機(株)美ら島沖縄2018.115


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