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国道329号線を西原から与那原向けに車を走らせると、正面に見える与那原警察署裏の高台に聖クララ教会(与那原カトリック教会)はあります。この教会が建設されたのは1958(昭和33)年。戦後すぐに沖縄を訪れたフェリックス・レイ司教が、復興も教育も医療も手つかずのままの沖縄の状況を目の当たりにし、県民の基本的な生活の立て直しに取り組みました。レイ司教の行った事業のひとつとして、戦争で痛手を受けた人々と、沖縄の復興のために働くシスターの養成を目的につくった修道院付きの聖堂が聖クララ教会です。「荒れた土地を買い上げ、物資の乏しい貧しい時代にもかかわらず、レイ司教は資材をどこからか調達してきて、黙々と着実に、まるで奇跡のように教会はできあがったのです」と、聖クララ教会の中村シスターは言います。沖縄の心の復興のために与那原に建設された聖クララ教会聖堂に続くバリアフリーの回廊。気候を考慮した花ブロックが沖縄らしい景観を作りだしている。守り伝えたい沖縄の宝物を紹介します。聖クララ教会(与那原カトリック教会)人々の喜びも悲しみも温かく見守り続け、建築的な価値も高い教会のお話です。美ら島沖縄2013.510〜生活から就職までをワンストップでサポート!ジョブたんグッジョブセンターおきなわが開所しました。