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6美ら島沖縄2019.4おはなしの森ラウンジ交流ルーム市町村史・字誌コーナー一般資料エリア多文化資料エリア自動化書庫「琉球・沖縄の知と心文化創造のランドマーク」新沖縄県立図書館が開館新しい図書館は、どんな風に変わったの?●人と本との出会い、交流の場として●開放感に溢れる図書館読書の機会の提供だけでなく、情報発信の場となり、県民が集い交流の場となることをめざし、新館には、多目的ホール、交流ルーム及び展示コーナーが設置されています。ここでは、図書館の企画展示のほか関係団体と協力して本に関わる展示やイベントを行っています。開館時には当館が所蔵する貴重資料を展示し、多くの方々にご覧いただきました。新館は、旧館のおよそ2倍の広さとなり、利用者の利用目的に合わせたフロア構成となっています。3階は子どもの本や子育てに関する本が並び、子どもと大人が一緒に読書を楽しみ、学ぶことができるフロアとなっています。●利便性が向上しました。50万冊の収蔵能力を持つ自動化書庫の導入により、新館の蔵書収蔵能力は将来的な書架の増設分を含めると旧館の約3倍となります。また、セルフ式の予約本受取コーナー、貸出機、返却機などを整備し貸出手続の簡素化やプライバシーに配慮した図書館となっています。新館の開館時間は20時までとなっており、土日・祝日も開館していますので、お仕事帰りやご家族でのご利用も便利になりました。4階は、県立図書館で最も大きなフロアで、一般図書をはじめ、健康・医療、新聞、雑誌など県民生活に密着した本が並んでいます。また、同フロア内のビジネスエリアには、幅広い分野のビジネス関連資料が揃い、ビジネスにおける課題解決を支援します。そのほかに、アメリカ情報コーナー、上海ウィンドウ、韓国語の資料を展示するコーナーなど外国語の資料を集めた多文化資料エリアが新設され、国際色豊かな図書館となっています。5階は、琉球・沖縄関係資料に特化したフロアとなっています。県立図書館の所蔵資料のおよそ3分の1は郷土資料となっており、図書資料の他、新聞資料、地図資料、行政資料など一般の流通ルートには乗らない貴重な資料も多く、調査・研究の場としてご利用いただけます。新館には、貴重な郷土資料を保存、継承するために特別収蔵庫を設置しています。沖縄県立図書館は、明治43年8月1日の開館以来、多くの県民に活用されてきましたが、時代の変化に伴い利用者が図書館に求めるサービスは多様化・専門化してきました。このような状況の下、県教育委員会では、諮問機関による「知の拠点としての図書館の果たすべき役割」についての提言を踏まえ平成26年1月、「県立図書館の移転及び整備に向けた基本方針」を定めました。新県立図書館は、構想からおよそ5年を経て平成30年12月に複合施設カフーナ旭橋A街区内にオープンしました。特集2