美ら島沖縄 vol.508

「美ら島沖縄」は、県政についての情報や、県内各地域の情報をわかりやすく県民の皆様に伝えるための雑誌です。


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今日、アジア諸国は急激な経済成長を遂げており、東アジアの中心に位置する沖縄は、この動きの真っただ中にあります。具体的には、昨年度の入域観光客数は877万人、そのうち外国人観光客は213万人と、4年連続で過去最高を更新し、那覇空港における国際貨物の取扱量も国内第4位にまで成長しています。このように発展するアジア市場を取り込む大きなチャンスが訪れている中、急増する外国人観光客へのスピード感のある対応やスケール感のあるインフラ整備などにより、沖縄県の経済をさらに発展・成長させることが重要となります。このため、沖縄県は、平成27年9月に「沖縄県アジア経済戦略構想」を策定しました。これは、沖縄のもつ魅力ある自然、歴史、文化などの「ソフトパワー」を生かして、アジアの活力を取りこみ、沖縄がアジアと日本をつなぐビジネス拠点となることを目指すものであり、沖縄21世紀ビジョン基本計画の取組を強化するものです。この構想により、「モノ・情報・サービスが集まる沖縄」、「国内外から企業が集う沖縄」、「国内外からひとが集う沖縄」を実現し、沖縄の経済的な発展を加速させていきたいと考えています。構想は、今後の沖縄経済をけん引する中心軸となる5つの「重点戦略」に加え、アジア市場を取りこむことで産業の新たな成長を推進する4つの「産業成長戦略」や、これらを支える5つの「推進機能」を柱としています。沖縄県では、国、市町村、関係機関、そして民間企業などと連携しながら、さまざまな取組を行っています。ここでは、物流、観光、IT分野における主な取組を紹介します。①日本とアジアをつなぐ物流拠点へ物流関連では、24時間運用が可能な那覇空港を基点に、日本とアジアの主要都市を結ぶ沖縄国際物流ハブのネッ沖縄県アジア経済戦略構想〜いちゃりばちょーでー万国の宝満ちるうちなーへ〜重点戦略今後の沖縄経済を牽引する基軸となる産業の成長戦略アジアをつなぐ、国際競争力ある物流拠点の形成Ⅰ世界水準の観光リゾート地の実現Ⅱ航空関連産業クラスターの形成Ⅲアジア有数の国際情報通信拠点〝スマートハブ〞の形成Ⅳ沖縄からアジアへとつながる新たなものづくり産業の推進Ⅴ推進機能重点戦略及び産業成長戦略における各産業の振興を推進する機能アジアにおけるビジネス・ネットワーク拠点「プラットフォーム沖縄」の構築Aビジネス・コンシェルジュ沖縄の構築Bアジアを見据えたグローバル人材育成の推進Cアジアのダイナミズムを取り込むための規制緩和、制度改革Dアジアのシームレスな海、空、陸の交通体系への連携E沖縄県アジア経済戦略構想とは具体的な取組東アジアの中心にある沖縄産業成長戦略アジア市場を取り込むことで産業の新たな成長を推進する戦略農林水畜産業ア先端医療・健康・バイオ産業イ環境・エネルギー産業ウ地場産業・地域基盤産業エ特2集SPECIALISSUE6美ら島沖縄2018.1


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