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県の動き❸犯罪のない安全で安心して暮らせる沖縄県を目指して県民総ぐるみで取り組む「ちゅらさん運動」は、平成16年4月の「ちゅらうちなー安全なまちづくり条例」の施行を機にスタートし、平成26年4月に10周年を迎えました。条例の制定当時は、県内の刑法犯認知件数が平成14年に2万5千件を超え、5年連続で過去最悪の記録を更新するなど、県内の治安情勢は憂慮すべき状況でした。このような状況の中スタートした「ちゅらさん運動」により、県民、事業者、県による様々な取組がされてきました。平成26年の刑法犯認知件数は約9千8百件で、条例制定当時と比べると半数以下、復帰後最小にまで減少しています。県警察の取組はもちろん、犯罪発生を未然に防ぐ県民一人ひとりの様々な取組(ちゅらさん運動)が地域に浸透しつつあるといえます。県民が一体となって取り組む「ちゅらさん運動」には、大きく分けて三つの特色があります。安全で安心して暮らせるまちをつくるため、犯罪が起こらないようにすることが重要であるとの考えから、青少年を犯罪の被害者にも加害者にもしない取組を推進する「ちゅらひとづくり」運動、防犯に配慮した環境を整備する「ちゅらまちづくり」運動、そして地域の力で犯罪を抑止するため地域の活動を支援する「ちゅらゆいづくり」運動、この3つの運動を総称したのが「ちゅらさん運動」です。刑法犯認知件数全体が減少する一方で、子供や女性を狙った性犯罪やつきまとい、卑わいな言動等の重大事件に発展しかねない前兆事案は増加傾向にあります。このような中、県では平成25年度から、「子ども・女性等安全安心見守り事業(フラワーポット事業)」をスタートしました。小学校区の通学・通勤路に草花のプランターを置き、PTAや自治会など地域の人々が水やりをしながら、子どもたちの登下校を見守るモデル事業として県内各地で実施しています。また、運動が始まって以降、「地域の安全は地域で守る」という気運が高まり、現在740を超える自主防犯ボランティア団体が結成され、2万5千人を超える県民の皆さんが地域や職場の防犯パトロール活動に積極的に参加しています。このように、「ちゅらさん運動」は、できる人ができるところで、できる時に気軽に参加できる活動です。今後も、さらに多くの県民の皆さんに参加してもらい、県民だけでなく観光客にとってもますます安全・安心な沖縄県となるよう運動をさらに発展させていきます。沖縄市室川自治会フラワーポット事業(宮古島市鏡原PTA)フラワーポット贈呈式(沖縄市中の町自治会)「ちゅらさん運動」とは12三つの「ちゅらさん運動」3できる人が、できる時に、できるところで安全・安心な沖縄県の実現を目指す「ちゅらさん運動」のさらなる普及に向けて3月25日(水)~29日(日)美ら島沖縄2015.216お問い合わせ県県民生活課電話:098-866-2187FAX:098-866-2789