美ら島沖縄 vol.519

「美ら島沖縄」は、県政についての情報や、県内各地域の情報をわかりやすく県民の皆様に伝えるための雑誌です。


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特集1(1)不法投棄とは?山や川、公園、道路、田畑など、あらゆる土地に廃棄物を捨てることを「不法投棄」と呼びます。不法投棄は、環境汚染を引き起こすおそれがあること、捨てた者の特定が困難であること、廃棄物の撤去に高額な費用がかかること、投棄された周辺に新たに投棄され拡大していくことなど、地域住民や自治体にとっても大きな問題です。(2)県内の不法投棄の現状県では、県内の産業廃棄物(事業活動に伴って排出される廃棄物)や一般廃棄物(家庭ごみや廃家電等)の不法投棄の実態を把握するため、毎年、1カ所で1トン以上の不法投棄の調査を行っており、平成28年度の調査結果を一部紹介します。○平成28年度の不法投棄件数平成28年度に把握した県内の不法投棄件数は117件(1796トン)で、そのうち、9件(174トン)が平成29年3月末までに撤去されています。また、不法投棄件数は平成11年度をピークに減少傾向にありましたが、平成19年度以降は増加傾向となっています。○平成28年度の不法投棄物の内訳不法投棄物の内訳は、産業廃棄物920トン(51・2%)、一般廃棄物876トン(48・8%)となっており、投棄場所は原野、森林・山林等、農地等が約5割を占め、人目につきにくい場所で投棄されています。(3)不法投棄に対する罰則廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、不法投棄に対して厳しい罰則を設けており、不法投棄を行った個人には、5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、また、法人には3億円以下の罰金が課せられます。(1)県の不法投棄対策県では、不法投棄物の早期発見、未然防止するため、次のような活動を実施しています。●県職員及び不法投棄監視パトロール員(委託)によるパトロール●投棄されやすい場所への監視カメラの設置●各市町村など関係機関と連携し、不法投棄防止に関する合同パトロールの実施●産業廃棄物処理業者への監視指導●排出事業者に対する監視指導●県警退職者を不法投棄等の監視員として配置●不法投棄防止、適正処理推進の周知広報(2)県民の不法投棄対策不法投棄されると土地の資産価値を低下させるだけでなく、投棄者が不明の場合は土地の所有者(管理者)が自らの責任でごみを撤去しなければなりません。不法投棄の未然防止のため、所有する土地は適正に管理しましょう。不法投棄されない環境をつくりましょう。不法投棄をなくすには、不法投棄できない環境づくりが重要です。廃棄物の不法投棄や不適正処理は、私たちの生活環境に影響を及ぼすだけでなく、自然や景観を損ね、観光振興にも影響を与えかねない問題です。廃棄物の不法投棄、不適正処理をなくし、県民みんなで美ら島沖縄を作りましょう。なくそう不法投棄廃棄物を適正に処理し、美ら島沖縄を次世代へ沖縄県内の不法投棄の現状不法投棄防止対策件数年度※平成17年度以前は、撤去件数が未調査。51112139139138121140166959769694957538585868311411210010883949510411511771不法投棄件数の推移2001751501251007550250H8H9H10H11H12H13H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28不法投棄件数年度末残存件数県民総ぐるみで飲酒運転根絶!「飲酒運転をしないさせない許さない」4美ら島沖縄2018.12


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