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更新日:2014年9月19日
平成20年度の財団法人JKAの補助事業(外部サイトへリンク)として「ラピッドプロトタイピング装置」および「デジタルマイクロスコープ」を導入しました。
ラピッドプロトタイピング装置 Dimension Elite
この装置は、3DCADデータを入力すると、ABS樹脂を積層して立体的な試作用モデルを製作する装置です。通常は、手作業や切削加工などで作成される試作品を、直接CADデータから造形することができ、短時間、低コストで製作できます。プラスチックや金属製品開発時の形状確認や、機能確認などの用途で活用できます。また、積層してモデルを作成するので、通常の加工機では製作できない複雑な形状も、容易に作成することができます。
造形機本体 |
主な仕様
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造形サンプル |
デジタルマイクロスコープ VHX-900
この機器は、CCDカメラを用いたデジタルの顕微鏡です。ズームレンズを装着したCCDカメラで観察物を撮影し、映像による表面形状拡大観察、および簡易測定を行うことができます。他の顕微鏡などと比較すると、比較的容易に高精度、高倍率の観測が行えます。また、手軽に持ち運びができ、現場でも観察が可能です。
今回の仕様では2500倍程度までの観察を行うことができ、撮影した画像は、デジタルデータとしてパソコンなどで取り扱えます。また、撮影した画像を自動で合成し、立体的な画像を表示することができ、深さ方向の形状測定も可能です。
金属組織の観察や、微小部品の形状寸法の測定など、品質管理分野での利用に最適です。
デジタルマイクロスコープ |
主な仕様 ・株式会社キーエンス社製 VHX-900 ・1/1.8型211万画素CCDイメージセンサ ・ハイダイナミックレンジ RGB各画素16bit階調 ・倍率 100~2500倍(付属レンズにて) ・レンズ倍率自動認識 ・フリーアングル観察システム ・3Dプロファイル測定 |
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自転車等機械工業振興事業の概要
1.補助事業の概要
県内の機械工業関連企業は中小企業がほとんどであり、製品開発を行う上で重要な工程である試作にかかる時間およびコストは非常に大きな負担となっている。そのため、十分な試作検討を行うことができず、新たな製品開発が難しくなっている。そこで今回の事業により、試作モデルを容易に製作できるラピッドプロトタイピング装置の導入し、中小企業の試作段階における負担を軽減することで、製品開発能力の強化を図る。また、近年は製品に対する安全性や品質への要求も厳しくなってきており、製品の検査、分析にも高精度かつスピーディーな測定装置が求められている。当センターにも平成11年にデジタルマイクロスコープを導入したが、老朽化し、最新のパソコン等の周辺機器にも対応していないため、企業ニーズに対応しきれておらず、早急な更新が必要となっている。そこで、今回の事業でデジタルマイクロスコープを更新し、更なる高品質への要求に対応可能とする。本事業において上記の機器を整備し、それを基に技術指導、試験研究に努めることにより、地場の機械製造業のさらなる発展を目指す。
2.予想される事業効果
今回導入したラピッドプロトタイピング装置を活用することにより、試作モデルを容易に作成することができるようになり、機械関連工業の製品開発能力の向上に貢献できる。また、デジタルマイクロスコープを更新したことにより、従来明瞭に観察できなかった試料に関しても観察できるようになり、製品の高品質化、安定化が図れるようになる。
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