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更新日:2015年11月9日
沖縄本島と奄美大島にのみ生息するアユで、日本本土産アユの亜種です。成魚の体長は10~20cmで、日本本土のアユと比べ、やや小型です。
海と川を往来する一年魚で、冬に河川下流部で孵化し、海で成長した後、1~5月に河川中流に遡上し、秋に川を下って産卵し、一生を終えます。
沖縄本島では1978年に採集されたのが最後の記録となり、絶滅してしました。その後1991年に研究者や地元民、行政の取組みで奄美大島のリュウキュウアユを沖縄本島北部河川に放流し、現在もリュウキュウアユの復元と自然定着を目指しています。
かつて沖縄本島北部に生息していたリュウキュウアユは、急速な開発による赤土の流入や河川改修で棲処や産卵場がなくなったことが原因で、1970年代の終わり頃に絶滅したと考えられています。
1990年代に入り、名護市源河区が「源河川にアユを呼び戻す会」を結成し、琉球大学の研究者が「リュウキュウアユを蘇生させる会」を立ち上げ、リュウキュウアユを再び沖縄に復活させる気運が高まりました。
その後(現)沖縄美ら海水族館も種苗生産に参加し、これまで奥川、安波川、比地川、福地ダム、源河川、羽地大川等に多くのアユが研究者と地元民の手により放流されました。
現在もアユを定着させるための活動は行われていますが、未だ本来の海と川を往き来する両側回遊型のリュウキュウアユが定着したとは言いがたいところです。しかし、福地ダムや羽地ダムでは、ダムを海に見立てて、ダムに注ぐ上流河川とダムとの間を往来する形で陸封型のリュウキュウアユの定着が見られます。
沖縄県内水面漁場管理委員会は、「リュウキュウアユの採捕に関する委員会指示」を発動し、漁業者だけでなく、アユを採捕する可能性のある全ての者(釣り人含む)、団体及び法人等にアユの採捕を禁止しています。
しかし例外として、試験研究や増養殖の用に対しては、委員会で審議したうえで採捕承認を行うことができることとしています。
内水面漁場管理委員会は、委員会指示の発動という形でリュウキュウアユの復元に関与しているのです。
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