クリーニングで衣類にトラブル

ページ番号1003919  更新日 2024年1月11日

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相談事例1

スーツの上下をクリーニングに出したところ、ズボンだけを紛失された。全額補償してもらえるだろうか。(女性・二十歳代)

相談事例2

コーティングされた綿のコートをクリーニングに出したところ、表面がボロボロになり着用できない状態になった。今回で二度目のクリーニングである。クリーニング業者に申し出たところ、表示どおりのクリーニングを行っており賠償には一切応じられないとの事。納得できない。(女性・二十歳代)

処理概要

事例1については、クリーニング業界団体で設けた事故賠償基準によって、賠償されると思われる旨を伝え、よく話し合うよう助言した。
事例2については、コートを当センターに持参してもらい確認したところ、ポリウレタンコーティングが剥がれた状態で生地が損傷しており、ポリウレタン加工の劣化が主な原因と考えられた。
メーカーへその旨を伝え、コートを送付し調査を依頼した。メーカーは、これまで同商品への苦情はないが、今回は特別に考慮して賠償に応じるとの回答があった。

アドバイス

最近はファション性を追うあまり、洗濯に向かない素材や加工を施した衣類が出回っています。
一般的にポリウレタン加工(合成皮革等)の経年劣化は三~五年と言われていますが、メーカーでは製品にその旨を表示していない場合が多く、購入後にトラブルが起きやすいのです。
クリーニングについては、同様の事例のほかに「縮んだ」「変色した」「穴があいた」等の相談が当センターに寄せられています。
その場合、トラブルの原因がどこにあるかが重要になります。クリーニング店側に責任があれば、「クリーニング事故賠償基準」に照らして解決を図る事になります。
消費者側の問題としては、適切な保管をしなかったことによる虫食いやカビの発生などがあります。
このほか、防虫剤や乾燥剤の誤使用による変色、本人の気付かない磨耗やパーマ液のシミなどもトラブルの原因となります。
クリーニング店が配達用にかけたビニール袋に入れたまま保管した場合、保管中に衣服が変色する原因になることもあります。
クリーニング事故を防ぐには、衣類を預けるとき、受け取るときに確認する事が重要です。
一.クリーニングに出す時は、ポケットの中に忘れ物がないか確認する。
二.衣類に破れやほつれがあった場合、クリーング処理でより大きくなる可能性があるので出す前に直しておく。
三.高価な装飾ボタン、高級ブランドのボタンなどはアクセサリーと考えて取り外しておく。
四.シミの個所、いつ頃何をつけたのかを伝える。
五.購入した時の下げ札に注意書きがあった場合はクリーニング店に申し出る。
六.上下揃いや組み合わせの衣料品はいつも一緒にクリーニングする。
七・預かり証は必ずもらう。
等です。
トラブルが発生した場合は、できるだけ早くクリーニング店に申し出て事故の状態を確認してもらい、説明を求めましょう。

このページに関するお問い合わせ

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