沖縄の農業(のうぎょう)

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農業のあゆみ

沖縄の農業は、沖縄が琉球(りゅうきゅう)とよばれた時代、中国からカンショ(イモ)が伝わったことで大きく変わりました。また、カンショ(イモ)伝来のしばらく後には、サトウキビから黒砂糖(くろざとう)をつくる「製糖法(せいとうほう)」も中国から伝えられました。黒砂糖は沖縄の重要な商品で、薩摩(さつま)を通して日本に運ばれました。

カンショ(イモ)は、天候の影響(えいきょう)で農作物がとれないこともあった当時、多くの農民を救った作物で、太平洋戦争が終わってからも、しばらくは沖縄の主食として多くの家庭で食べられていました。

1960年代になると、サトウキビやパインアップルの栽培(さいばい)がさかんになりました。

1972(昭和47)年に日本復帰(ふっき)してからは、沖縄では、あたたかい気候を利用して、特色ある農産物が栽培(さいばい)されるようになりました。ゴーヤー(ニガウリ)などの野菜やキクやランなどの花、マンゴーなどの果物も県外に出荷するようになっています。

写真:野菜と果物
(写真提供:OCVB)

気候と農業

農作物を育てる時にこまるのは、夏から秋にかけて発生する台風や冬の北風です。沖縄では農作物を守るため、昔から台風にそなえて防風林(ぼうふうりん)や石垣をつくったりしてきました。

また、日照りや長雨によっても農作物は大きな影響(えいきょう)を受けます。最近では、日照りにそなえた農業用ダムをつくったり、水をまくためのスプリンクラーを取り付けたりしています。宮古島では島の地形を利用した「地下ダム」もつくられています。

写真:サトウキビ
干ばつ被害を受けたサトウキビ
写真:水をまくスプリンクラー
スプリンクラー

沖縄の土

沖縄の土は大きく三つに分けられます。それぞれの土のある場所、そこで生産されている主な作物は次のとおりです。

  • 国頭(くにがみ)マージという土が多い、沖縄本島の中北部や一部の離島(りとう)では、サトウキビ、パインアップル、果物、花などを多く生産しています。
  • 島尻(しまじり)マージという土が多い、沖縄本島の本部(もとぶ)、読谷(よみたん)、糸満(いとまん)、宮古島(みやこじま)などでは、サトウキビや野菜、花を多く生産しています。
  • ジャーガルという土が多い沖縄本島の中南部では、サトウキビや野菜、花を多く生産しています。

沖縄でつくられている作物について、もっと詳しく調べてみよう。

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