キダチチョウセンアサガオを原料としたお茶(マスイー茶)の回収

ページ番号1005855  更新日 2024年1月11日

印刷大きな文字で印刷

写真:マスイー茶
写真:マスイー茶(左:表、右:裏)

平成25年9月27日(金曜日)、大阪市から、沖縄県石垣市で購入した野草茶(マスイー茶)を飲んだ2名が食中毒症状を呈したとの連絡が、沖縄県生活衛生課を通して八重山保健所にありました。

大阪市立環境科学研究所より、マスイー茶から、副交感神経遮断作用をもつ医薬品成分であるスコポラミンが10mg/g、アトロピンが0.07mg/g検出されたとの報告をうけましたので、同製品は、薬事法(昭和35年法律第145号)第55条第2項により販売等が禁止されている無承認無許可医薬品であることが判明しました。

つきましては、同法70条第1項の規定に基づき、下記の者に対して当該商品の回収、廃棄及び措置命令を行いましたのでお知らせします。

糸数商店

沖縄県石垣市伊原間26-5

製品の概要

製品名

マスイー茶

販売方法

店頭販売

包装形態

合成樹脂製袋入り

内容量

記載なし

賞味期限又は消費期限

記載なし

保存状態

常温保存

検出された医薬品成分

スコポラミン、アトロピン

県の対応

  1. 沖縄県内外への周知
    同製品名を公表し、購入者に対し使用中止などについて注意喚起する。
  2. 当該品を店頭販売した店舗に対し、当該製品の回収、廃棄及び措置命令を行った。

注意喚起

マスイー茶の原料となったキダチチョウセンアサガオは、副交感神経抑制作用をもつトロパンアルカロイドを含んでおり、当該製品を飲用すると、嘔吐、けいれん、幻覚などの症状を呈する可能性があるので、購入者は飲用をせず、製造・販売先及び保健所等へ情報提供をお願いします。

チョウセンアサガオ属の植物について

キダチチョウセンアサガオを含むチョウセンアサガオ属は、専ら医薬品として使用される原料であり、その種子、葉、花は食品として使用することはできません。

また、チョウセンアサガオ属に含まれているトロパンアルカロイドであるアトロピン、スコポラミンは副交感神経を遮断し、中枢神経を初め亢進、次いで麻痺させ、また血圧の上昇、脈拍の亢進、分泌機能の抑制、瞳孔の散大を起こします。

中毒症状として、口渇、瞳孔散大、意識混濁、心拍促進、興奮、麻痺、頻脈などがあります。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 保健医療部 衛生薬務課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟4階(南側)
電話:098-866-2055 ファクス:098-866-2723
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。