国際交流員の声(2021年7月)

ページ番号1009854  更新日 2024年1月11日

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写真:ペールの国旗
ペルー、赤と白の二色の国

¡Hola(オラ)! ペルー国際交流員のアンドレアです。令和1年5月の記事で、私の出身国の食文化等について少し紹介しましたが、今回は、行事について紹介したいと思います。

7月を機に、ペルー人にとって7月で最も重要な行事について伝えたいと思います。それは、7月28日のペルー独立記念日のことです。

この日ペルーは、国旗の色である赤と白に彩られ、ペルー人の心は一つになります。スペインから独立、ペルー共和国の建国を祝う日ですが、何よりもペルー人としての誇りを祝う日でもあります。

この2021年は、特別な年です。独立して200周年を迎える、つまりペルーの200回目の誕生日になります。

コロナの影響で、大規模イベントや通常の活動を行うことは厳しいですが、祖国への思いや愛に関しては、今までと同じ強さであることに違いありません。

先述のように、7月28日はペルーの独立記念日ですが、28日・29日の二日間が祝日となっており、7月中に様々な関連・プレイベントがペルー各地で行われます。

さて、コロナ前の独立記念日で、最も代表的な習慣を下記の通り紹介したいと思います。

1.花形のリボン胸章を付ける

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7月中に全ての公共機関やいくつかの民間企業の従業員は、この特別な日に敬意を表するため、胸の左側にリボン記章を付けて仕事をします。

この記章をスペイン語では、「エスカラぺラ」と呼びます。

2.ミサとテ・デウム

写真:神への感謝の賛歌の様子

28日の午前8時に首都リマのカテドラルで大司教による伝統的なミサと、テ・デウム(カトリック教の神への感謝の賛歌)が開催されます。大統領、内閣等の要人が出席します。

3.大軍事パレード

記念日で重要な行事の一つが大軍事パレードです。29日に首都リマのブラジル通りで開催され、陸軍、海軍、空軍、警察等が行進する大規模なパレードです。大統領、内閣、外交団、大司教、国内外の招待団等が出席し、観覧席に着席します。

写真:大軍事パレードの様子1

写真:大軍事パレードの様子2

4.学生パレード

プレイベントとして7月下旬にペルー各地で、象徴的な学校の生徒達による行進、伝統的な舞踊の披露、スクールバンドの演奏等で構成されたパレードがあります。地域によっては、学生パレードをコンクールとして行い、優勝した学校が各地で開催される軍事パレード等に参加します。

写真:学生パレードの様子1

写真:学生パレードの様子2

5.旗を飾る

写真:旗を飾る様子

法律により、7月27〜30日はすべての建物でペルーの国旗が掲げられます。この国民の義務に従わない人達には、54~1800ソル(約1500円~5万円)の罰金が科せられます。

6.美食フェアに参加する

写真:美食フェアの様子

ペルー人の誇りの一つと言えば、料理です。数千年の歴史・文化の結果であるペルー料理は、国際的に権威のある賞「ワールド・トラベル・アワード」で「世界最優秀グルメ観光地賞(World's Leading Culinary Destination)」の最優秀賞を2019年まで8年連続受賞し、世界でも美食の国として認められています。この数多くの料理を楽しめる美食フェアが各地域で開催されます。

全世界に影響を与えた新型コロナウイルス感染症だけでなく、不安定な政治・経済によっても、ペルーは困難な状況にあります。ペルー人の中には、コロナで親戚や、友人、周りの知り合いを失った方がたくさんいると思います。多くのぺルー人にとっては厳しく・複雑な2021年ではあると思いますが、この特別な日は、世界中にいるすべてのペルー人に立ち上がるための力を与えてくれるでしょう。また、明日のペルーのため、より良いペルーを作るために、皆で一緒に頑張るための刺激にもなることでしょう。

「ペルーはこの瞬間から、国民全体の意志と神が擁護する正義によって、自由となり、独立します。祖国万歳!自由万歳!独立万歳!」(独立宣言文)
-ホセ・デ・サン・マルティン-


¡VIVA EL PERÚ! (ペルー万歳!)

お知らせ

皆様、ペルーの行事についてお読みいただきありがとうございます。来月は中国の内容がアップされますので、そちらも是非ご覧ください。

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