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更新日:2016年8月18日

平成28年度亜熱帯森林・林業研究発表会プログラム

平素から本研究会の活動にご理解、ご配慮をたまわり御礼申し上げます。

さて、平成28年度の亜熱帯森林・林業研究会総会及び研究発表会を下記のとおりに開催します。

つきましては、会員多数の参加を賜りたくご案内申し上げます。

平成28年度 亜熱帯森林・林業研究発表会プログラム

発表順 氏名 発表課題名 開始 終了 座長
    開催挨拶と発表時間等の説明 9:30 9:40  
1 松田 啓三 沖縄県北部地域における持続可能な森林経営モデル事業 9:40 9:55  
2 伊禮 英毅 やんばる型収穫伐採手法とその作業システムの検討 9:55 10:10  
3 玉城 信徳 9齢級に達したリュウキュウマツ播種造林地の林況調査 10:10 10:25  
4 高嶋 敦史 やんばる地域の伐採地林縁部で発生する樹木の枯損と地形の関係 10:25 10:40  
   

総合討論

10:40 10:50  
5 芝 正己 やんばる地域の公園・遺産化と森林・林業の課題と展望
―保続原理と収穫規整―
10:50 11:05  
6 上野 和昌

ナンヨウスギ植栽林について

11:05 11:20  
7

今田 益敬

平成27年度フクギMスターコンテナ苗追跡調査について 11:20 11:35  
8 仲里 貴正 八重山地域におけるリュウキュウマツの利用促進の取組について 11:35 11:50  
   

総合討論

11:50 12:00  
   

昼食・役員会

12:20 13:20  
   

総会

13:20 13:50  
   

会場準備

13:50 13:55  
9 上原 康嗣 テリハボクの造林について 13:55 14:10  
10 長谷川 望 デイゴの軟腐症状を伴う枝幹の枯死に随伴する菌類 14:10 14:25  
11 花岡 創 絶滅危惧種クサミズキの現状評価と保全に対する考察 14:25 14:40  
12 内村 慶彦 モクマオウ海岸林における密度管理指針の検討 14:40 14:55  
   

総合討論

14:55 15:05  
13 楠城 時彦 フクギのさし木発根率の性差に関する研究 15:05 15:20  
14 千吉良 治 西表島の複数のイジュの2年2か月間の開花時期 15:20 15:35  
15 谷口 真吾 リュウキュウコクタンの果実成熟過程における未熟果実の脱落 15:35 15:50  
   

総合討論

15:50 16:00  
   

閉会・講評

     

 

平成28年度 亜熱帯森林・林業研究発表会(ポスター発表)

氏名 発表課題名
和田 将和 森林調査における人工衛星観測データの活用
和田 将和 リュウキュウマツの変形抑制試験

 

講演要旨

沖縄県北部地域における持続可能な森林経営モデル事業

沖縄北部森林組合 松田 啓三

 沖縄本島北部地域は、イタジイをはじめとする広葉樹が多く、曲りが大きいため有用材が少ないことと、伐採コストがかかる為、長期間伐採がされていなかったが、近年、オガコの需要も高まりもあり、平成25年26年度と林道周辺で伐採実証事業を行ってたが、林道周辺は用材率が高い林分が少ないことが分かった。長期的に持続可能な森林伐採事業を展開するには奥地の森林資源を有効活用する必要があります。

また、沖縄県北部地域は貴重な動植物が生息・生育する地域でもあり、国頭村、大宜味村、東村では、国立公園指定や世界自然遺産登録に向けた取組が行われており、環境に配慮した施業が求められている。

 本事業では持続可能な森林経営モデルを構築することを目的として、環境に配慮した森林作業道の開設、環境に配慮した小面積皆伐の実施、森林GISの導入を行った。

 

やんばる型収穫伐採手法とその作業システムの検討

沖縄県 農林水産部 森林管理課伊禮 英毅

沖縄本島北部のやんばる地域(国頭村、大宜味村、東村)は、沖縄県の主要な木材生産地域であると同時に、貴重な動植物が生息・生育する地域でもある。

 現在、やんばる地域では、国立公園指定や世界自然遺産登録に向けた取組が行われており、環境の保全に配慮した森林の利活用に対する県民の要望が益々高まっている。

 そこで、環境の保全と森林の利活用の両立を図るため、やんばる地域の森林に適した収穫伐採手法とその作業システムの検討を行った。

 

9齢級に達したリュウキュウマツ播種造林地の林況調査

琉球大学大学院農学研究科 玉城 信徳

琉球大学農学部 谷口真吾

松本 一穂

 沖縄島北部の9齢級に達したリュウキュウマツ播種造林地において毎木調査を行った。造林地の斜面上部と斜面中部に傾斜方向20m×等高線方向15mの調査区をそれぞれ1区設け、その中に生育する胸高直径5cm以上の全個体を計測した。その結果、マツの平均樹高は斜面上部で10.7m、斜面中部で15.7m、平均胸高直径は斜面上部で12.1cm、斜面中部で22.0cmであった。また混交する広葉樹の平均樹高は斜面上部で8.8m、斜面中部で8.9m、平均胸高直径は斜面上部で6.4cm、斜面中部で10.8cmであった。本調査林分はマツが高木層を優占し、広葉樹が亜高木層を占める階層構造が発達していた。幹材積は、斜面上部はマツ159.14m3/ha、広葉樹98.36m3/ha、合計257.50m3/haであった。また斜面中部は、マツ195.90m3/ha、広葉樹119.08m3/ha、合計314.98m3/haであった。これらのことから、9齢級のマツ播種造林地では、十分な材積収穫が見込めるものと考えられた。

 

やんばる地域の伐採地林縁部で発生する樹木の枯損と地形の関係

琉球大学農学部 与那フィールド 高嶋 敦史

琉球大学農学部卒 渡邊 慧

2012年度の冬に伐採された国頭村与那の伐採地の周囲で、伐採から2年半が経過した2015年の夏に林縁木の健全度を調査した。そして、GIS上で数値標高モデル(DEM)を用いて計算した「開度」および「Windward / Leeward Index(WLI)」と、林縁木の健全度の関係を評価した。その結果、方位の要素を加味しない「開度」と林縁木の健全度の間には有意な相関がみられなかったが、方位の要素を加味する「WLI」は主風方向を西南西~西としてDEMの索敵半径を200~300mとした場合に林縁木の健全度との間に有意な相関がみられた。このことから、この伐採地では、周囲およそ200~300mの地形と西南西~西の風の影響を受けて伐採後の林縁木に枯損が生じたものと推測された。また、やんばる地域の森林において風の影響を評価する際は、16方位程度の細かい間隔で検証する必要があることも示唆された。

 

やんばる地域の公園・遺産化と森林・林業の課題と展望 ― 保続原理と収穫規整 ―

琉球大学農学部 芝 正己

本島北部の国頭村・大宜味村・東村を中心とするやんばる地域は,県全体の森林面積の約26%を占め,森林率は80%にも達している。ここは,18世紀初頭の琉球王府時代から林業の中心であったが,近年は森林の環境・経済・社会的便益機能の発揮が期待されている地域でもある。すなわち,亜熱帯広葉樹林は,本島全域の水源地として重要な役割を果たしており,しかも絶滅が危惧されているヤンバルクイナ,ノグチゲラ,オキナワトゲネズミなど多くの固有種の生息地域として,「やんばる国立公園:2016年9月指定予定」,「奄美・琉球世界自然遺産登録候補地」にもあげられている。そのため,やんばる地域の森林資源の利活用と環境保全の問題は,従来にも増して地域社会を巻き込んだ複雑な状況を呈してきている。

本報告では,将来を見据えた”地域全体で支えていく森林の管理や経営の在り方は何か?”を模索することを目的に, 敢えて,古典的な森林・林業の管理・経営の問題領域研究である「保続原理と収穫規整」の歴史的展開・文脈を通して論考する。

キーワード:やんばる,公園・遺産化,公的環境管理と経済的資源利用のパラダイム,保続原理と収穫規整,やんばる型森林業

 

ナンヨウスギ植栽林について

特定非営利活動法人亜熱帯林研究会 上野 和昌

中須賀 常雄

岸本 司

琉球大学農学部 谷口 真吾

本県の造林指定樹種はリュウキュウマツ、イヌマキ、センダンなど27樹種で、ナンヨウスギも指定樹種の一つである。しかしながら林地に造林されているナンヨウスギはあまり見られず、南明治山に1969年に植栽された本樹種の試験地があり、植栽3年後と22年後の生育調査が県林業試験場によって実施されている。

名護中央公園から東側、名護岳林道沿いにナンヨウスギ林が見られるが、森林簿によると1971年植栽された「スギ林」となっている。このナンヨウスギ植栽林は平成24年の台風により周囲の広葉樹が被害を受け倒れたが、本樹種は被害を免れて目立つようになった。

今回はこの名護岳林道沿いのナンヨウスギ植栽林の調査結果について報告する。調査地点の最大胸高直径は56cmで樹高は40mに達している。両側が尾根に囲まれた谷間では良好な生育だが、尾根筋の個体は直径10㎝、樹高は10mと成長差が大きくなっている。このことは、地形や土壌などに注意して植栽すれば良好な生育が期待される適地があることを示しており検討に値する結果がある。なお、本地にナンヨウスギは生育良好で樹高が大なので、今後台風被害が危惧される、伐採や材利用など早めの対策が必要である。また、本県に導入されたナンヨウスギ属は5種であるが、植栽されたナンヨウスギの樹種について言及する。

 

平成27年度フクギMスターコンテナ苗追跡調査について

沖縄県南部林業事務所 今田 益敬

前堂 格

沖縄県森林資源研究センター 中村智恵子

フクギは、直根性の樹木で耐風性が高いため、防風林の重要な構成樹木であるが、植栽されたフクギが強風により倒伏、枯損する事例が多数報告されており、その多くに‘根巻き’が認められている。

 根巻きは、従来使用されているPPポットにより、根系の形状が変形することにより起こるため、森林資源研究センターにおいて、Mスターコンテナ苗(以下、「Mスター苗」という)による苗木の生産技術を導入しているところである。

 しかし、Mスター苗は、植栽後の生育状況や根系の発達状況が分かっていないため、造林事業や治山事業、農林防風林造成事業等に普及するに至っていない。

 これらのことから、今後普及を図っていくため、Mスター苗の調査等を継続実施してきたところである。今回は、第2回目の追跡調査の結果について報告する。

 

八重山地域におけるリュウキュウマツの利用促進の取組について

八重山農林水産振興センター 仲里 貴正

沖縄県農林水産部森林管理課 漢那 賢作

伊禮 英毅

八重山農林水産振興センター 佐喜眞 史奈子

 八重山地域は、拡大造林後40年以上が経過した形状の良い良質なリュウキュウマツ人工林が広がっているものの、収穫伐採や間伐等がほとんど行われていなかったことから、県はこれまで試験間伐や乾燥試験等を行い、過密林分の解消、木材利用の推進に努めてきたところである。
 平成24年度からは、計画的な利用間伐等を推進するため、環境に配慮した利用間伐の実施や集材機械の導入、県営林における森林経営計画の策定等に取り組んできた。
 また、木材利用については、木工業者や建具業者等を会員とした島産材の普及啓発を目的とする団体の設立支援に取り組んだ。
 今回は、平成24年度から行ってきたこれらの取り組みの成果について報告する。 

テリハボクの造林について

宮古森林組合 上原 康嗣

佐和田 勝彦

宮平 勝吉

特定非営利活動法人亜熱帯林研究会 上野 和昌

中須賀 常雄

岸本 司

谷口 真吾

 宮古森林組合は平成7年に設立され、沖縄県では一番新しい森林組合である。設立の目的の一つに地下ダムに依存する宮古地域での水源涵養機能を十分に発揮する森林を造成・整備することにあり、川のない宮古島では切実な課題である。

 また、台風の常襲地帯でもあり、農地を守る森林は必要である。

 森林組合ができる以前はモクマオウなどが植栽されてきたが、充分な手入れや技術者の育成ができなく、上記の目的が充分に達成されなかった。組合設立後、テリハボクやフクギなどの広葉樹を中心に造林面積を増やし、またグリーンベルト構想を立ち上げた。これは主要道路の周辺に景観重視と防風効果を考えた林帯を造成する企画である。また、森林組合による労働者の直接雇用の結果、技術者の定着・育成が進み、20名以上を雇用する安定した企業として発展してきた。

 今回はテリハボクの造林地の林分状況について報告する。植栽年度は平成14年で調査区全体で平均胸高直径が9.18cmで、最大で33cmに達する木もある。また、平均樹高は5.68mで最大8mを超える木もあった。

 テリハボクの研究は宮古地域と八重山に限られているが、今後、助間伐など施業を実施していくとともに、各造林地に固定調査プロットを設置して、その経過を記録し、施業方針の確立をしたい。

 

デイゴの軟腐症状を伴う枝幹の枯死に随伴する菌類

琉球大学農学部 長谷川 望

福田 佳南

芹澤 玲

吉田 愛

亀山 統一

 デイゴヒメコバチに加害されたデイゴは、落葉と梢端の枯死を繰り返し、枯死に至ることがある。枯死個体では、幹の樹皮と木部が変色し、水浸状となって悪臭を発し、軟腐症状を呈する。亀山・諸見里(2015)や木原ら(2016)は、沖縄県立平和祈念公園(糸満市)のデイゴ枯死木の軟腐症状を示した組織から菌類を分離し、Fusarium属菌を高率で得た。分離菌株の接種試験により病原性を確認している。本研究では、2016年5-6月に琉球大学(西原町)構内のデイゴ並木を調査し、大枝の枯死が進行している個体を複数見いだした。壊死組織からF.属菌が高率で分離され、これを6-7月にデイゴ健全葉の葉柄に付傷接種したところ、病原性が示唆された。本菌が平和祈念公園で分離された菌と同種であれば、本菌は少なくとも沖縄島の複数地域に分布して、デイゴに対して病原性を有し、地際部から枯れ上がる胴枯症状も、樹冠で大枝の枯死をもたらす枝枯症状も起こしうることになる。

 

絶滅危惧種クサミズキの現状評価と保全に対する考察

森林総合研究所林木育種センター北海道育種場 花岡 創 

 クサミズキ(Nothapodytes nimmoniana (J. Grah.) Mabb.)は、環境省発行のレッドデータブックのカテゴリーでは絶滅危惧IB類 (EN)に、改訂版レッドデータおきなわのカテゴリーでは絶滅危惧II類 (VU)に分類される樹木であり、日本では石垣島と西表島のみに自生する。葉や木部に抗がん作用を持つカンプトテシンを含むことから、薬用樹木としても注目され、その希少性や有用性から、種の保全や遺伝資源の管理には意義があると考えられる。

 本発表では、クサミズキの遺伝資源管理に向けた戦略を考える観点から、クサミズキの分布状況や生息環境を調査して現状を評価するとともに、環境省の定める「絶滅のおそれのある野生動植物の生息域外保全」などの基準を参考に、種の保全や遺伝資源の管理のあり方について考察したい。

 

モクマオウ海岸林における密度管理指針の検討

鹿児島県森林技術総合センター 内村 慶彦

鹿児島県環境林務部 森づくり推進課 吉原 勝利

奄美群島は冬期に季節風が卓越し,夏期には台風の常襲地であるため,海岸防災林の造成は社会経済上きわめて重要な施策である。奄美群島における海岸防災林の造成手法として海岸線前部に犠牲林としてモクマオウを植栽し,後方に永続林として在来広葉樹を植栽する方法を導入することにより,恒久的な海岸防災林の造成を目指すこととしている。犠牲林には永続林が成林するまでの間,保全対象と永続林の樹木を保護する役割があるが,モクマオウについては,枯れ上がりによる防風・防潮機能の低下が懸念されており,その対策として本数調整伐の有効性が過去の研究で明らかにされてきた。しかしながら,本数調整伐の開始時期や実施間隔など,密度管理を計画的かつ適切に実施するための指針の作成には至っていない。

そこで,モクマオウ林の枯れ上がりの状況や成長量を調査し,モクマオウの枯れ上がりを抑制するための密度管理指針について検討したので報告する。

フクギのさし木発根率の性差に関する研究

森林総合研究所林木育種センター西表熱帯林育種技術園 楠城 時彦

古本 良

加藤 智子

森林総合研究所林木育種センター海外協力部 松下 通也

和歌山県立有田中央高等学校総合学科 仲里 長浩

森林総合研究所林木育種センター西表熱帯林育種技術園 千吉良 治

 フクギ(Garcinia subelliptica)は,風害や潮害に強く耐火性が高いことから防風・防潮林や防火帯として沖縄県を中心に広く植栽されている重要な樹種である。本種は雌雄異株であるが,雌木から落下した花や果実が腐敗して悪臭を発するだけではなく,落果が歩行者や自転車の通行の妨げになる等衛生面・交通面の問題を抱えていることから,古くから雄木の選抜と増殖が望まれてきた。しかし,DNAマーカー等を用いた幼齢期の雌雄判別法が確立しておらず,さし木による増殖も発根率が低い等の理由から実用化には至っていない。本研究は,さし木苗の発根率に及ぼす性差の影響を評価することを目的とし,ひいてはフクギを用いた防災林等の造成促進への貢献を目指す。雄木12個体,雌木9個体の穂木を2015年10月に国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点敷地内(石垣市)で採穂し,西表熱帯林育種技術園でさし付けした。本発表会では,さし付けから6カ月後の穂木の発根率・生存率およびそれらの性差について報告する。

西表島の複数のイジュの2年2か月間の開花時期

森林総合研究所林木育種センター西表熱帯林育種技術園 千吉良 治

森林総合研究所林木育種センター遺伝資源部 板鼻 直榮

森林総合研究所林木育種センター西表熱帯林育種技術園 古本 良

楠城 時彦

 イジュ(Schima liukiuensis)は、沖縄県の有用な造林樹種のひとつであり、台湾、中国にも分布する。また、北は中国、南はインドネシア、東は日本、西はインドまでの広い分布域を持つヒメツバキ(Schima wallichi)の亜種として分類する見方もある。西表熱帯林育種技術園では、イジュの人工交配技術の開発の一環として開花特性の調査を行っている。本発表では当園内に自生する複数のイジュの個体毎の着花量について、2年2か月間、基準木で開花が認められてから週に1回から2回の頻度で調査した結果を報告する。調査は2014年4月から2016年6月にかけて行った。調査対象は2013年4月から2016年3月までは、51個体、2016年3月以降は、それ以前に調査した個体の一部の36個体とした。着花のピークや期間は個体や年次によって異なった。多くの個体は、年次に関わらず5月から6月が着花のピークであったが、年次によっては7月が着花のピークである個体もあった。また、10月から11月に着花する個体も低頻度ながら存在した。

 

リュウキュウコクタンの果実成熟過程における未熟果実の脱落

 琉球大学農学部 谷口 真吾

 【研究目的】リュウキュウコクタン(Diospyros ferrea)の繁殖枝単位での果実の成熟過程を定期調査し、未熟果実の脱落がどのような要因で生じるのかを考察した。【方法】供試木は樹高4.5m、胸高直径10cm以上の33年生雌株5個体である。調査は2008年6月8日~9月27日と2009年6月17日~10月8日の2年間実施した。両年とも固定ナンバーを付した繁殖枝ごとに幼果実の高さと幅を約7日間隔(2008年は111日間に17回、2009年は113日間に15回)で計測した。【結果と考察】両年とも5月中旬に幼果実の生産が認められた。その後1か月間に幼果実数の30~70%が未成熟落下した。残った幼果実は同年10月上旬、成熟果実として散布された。果実の未熟落下が比較的少なかった繁殖枝は、6月中旬以降の繁殖枝に一定数の幼果実が残り、これらの果実に繁殖資源を集中的に転流させていることが特徴であった。

お問い合わせ

農林水産部森林資源研究センター(代表)

〒905-0012 沖縄県名護市名護4605-5

電話番号:0980-52-2091

FAX番号:0980-53-3305

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