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ホーム > 産業・仕事 > 農業 > 事業概要・制度概要 > 農村振興 > 宮古島地域振興フォーラムに参加しました!

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更新日:2014年8月6日

宮古島地域振興フォーラムに参加しました!

1.宮古島地域振興フォーラムとは?

「宮古島地域振興フォーラム」とは、「農業」「環境」「観光」「教育」「雇用」の5つの視点をキーワードとして、地域の歴史、伝統、文化、環境、社会資本整備の状況等を踏まえ、今後の地域振興の展開方向を住民とともに考え、地域活性化の参考となる手法等について取りまとめを行うものです。

この度、亜熱帯の特徴ある地理・自然環境と個性豊かな歴史・文化を背景に、「こころつなぐ結いの島宮古(みゃーく)」を目指して、地域の均衡ある発展と活性化に取り組んでいる宮古島市を対象とし、地域の社会共通資本の実績の調査とともに、現地の各事業等の視察を行い、その結果を踏まえて学識経験者を交えた「宮古島地域振興フォーラム」が開催されました。

2.開催日時等

  • 日時:平成26年7月11日(金曜日)13時30分から17時30分まで
  • 場所:JAおきなわ宮古地区本部(2階農業情報管理センター)
  • 主催:国土経営研究会(一般社団法人日本水土総合研究所)

3.現場視察

フォーラムの開催に先立ち、午前中は宮古島市内の現場を視察しました。

まずは市内にある集出荷施設に行きました。

集出荷施設

JAおきなわ農産物集出荷施設です。

ここに市内で生産された農作物が集められ、沖縄本島や県外へと出荷されていきます。

今回見学した際には、収穫されたばかりのマンゴーやオクラなどが多く見られました。

台風8号の被害も予想よりは少なく済んだとのことで、これから宮古島産農作物がどんどん出荷されます。

 

 

次に、福里地下ダムに向かいました。

写真は、水位観測施設用の地上露出部です。地下ダムにどれくらいの水が溜まっているか、地上から見られるようにしています。昨年の10月頃には干上がっていたのですが、今回はなみなみと水が溜まっていました。

福里地下ダム02

この写真は地下ダムの止水壁です。

地下ダムは、写真中央にある白っぽい壁で水をせき止めています。白っぽい壁のことを止水壁といいます。

左側にはコンクリートの壁がありますが、これは止水壁を地上部に露出させるために補強する必要があったので備え付けられたもので、地中に埋まっている本来のダムにはありません。

水は綺麗に透き通っていて、魚も数匹泳いでいました。

高校生の見学風景

私たちが視察している時に、偶然、地元宮古島市内の高校生が見学に訪れていました。地下ダムについての説明板を読んだり、先生の解説に熱心に耳を傾けている様子に、宮古島の農業を支える重要な施設である地下ダムについて地元の高校生が学んでいる姿はすばらしいものと感じました。

次に、建設中の伊良部大橋に行きました。

宮古島は、来間島、池間島とは橋で繋がっていますが、伊良部島とはまだ繋がっていません。

伊良部島では地下ダム施設がなく、貯水池を活用しての農作業を行っています。

建設中の伊良部大橋

伊良部大橋の建設によって、人の行き来がより簡単になる面もありますが、この橋の中にはパイプが設置されており、飲料用、農作業用の水を通す予定で、宮古島本島の地下ダムで溜めた水を伊良部島へ運ぶルートとなります。

完成すると全長3540メートル、無料で通れる橋としては国内で最長となります。

完成した暁にはぜひ、伊良部島へお越しください。

4.フォーラムの内容

フォーラム「宮古島地域振興フォーラム」が始まりました。会場には地元の農家の方などをはじめ多くの出席が見られました。

会場は参加者ですぐにいっぱいになりました。

 

 

 

 

 

挨拶

はじめに、主催者である国土経営研究会の森田昌史会長から、「宮古島という亜熱帯の地理、歴史、文化を背景とした地域振興についての大きな議論が出来ると確信している。議論での内容は、提言として取りまとめ、広く発信していきたい。」と挨拶がありました。

地域振興フォーラムは宮古島での開催全国6番目であり、亜熱帯の地域としては初のフォーラムであるとのことです。

次に、下地敏彦宮古島市長から挨拶がありました。

宮古島市長挨拶

「宮古は温暖で地形も平坦であり、耕地率56%という農業の島である。大きな河川もなく、土壌も琉球石灰岩で、台風や干ばつの被害に悩まされてきたが、国営かんがい排水事業による地下ダムの完成で、水なし農業からの脱却が出来た。宮古島地域のさらなる発展について議論される今回のフォーラムが、有意義なものになると願っている。」

と述べ、今回のフォーラムへの期待を感じさせました。

 

 

沖縄総合事務局土地改良課による、沖縄県の農業農村整備についての説明

挨拶につづいて、沖縄総合事務局土地改良課の寺尾課長による「沖縄県の農業農村整備について」の説明が行われました。

「宮古は沖縄本島と比べて1次産業の占める割合が高く、また6次産業化に繋がっていく特徴も見られる。

安定的な水源の確保が農業の発展にはとても重要で、宮古島地域では地下ダムを作ることによって効果的な収益の見込める農業になることが出来た。

特に宮古島を代表するマンゴー生産は、水源の確保前と確保後を比べると48倍も違っている。」

と、水源の確保の重要性を説明しました。

今回のフォーラムの視点

つづいて、森田会長によって今回のフォーラムの視点について議題提供がありました。

「都市住民は農山漁村に癒やしや田園風景など、都市にないものを求めている。しかし、農山漁村の住民は、地域の都市化を目指し、田園風景の存続の徹底をおろそかにしてしまう。これからの交流人口を考えると、従来の「都市と農村の共生、共存」ではなく、都市空間を対極的に捉えた田園空間の「徹底した農村化政策」の実現が望まれる。」

と、空間、そして観光資源としての農山漁村という新たな視点をいただきました。

検討委員による論点提供

進士検討委員まず元東京農業大学学長である進士五十八(しんじ・いそや)委員から論点の提供がありました。

「農村の発展とは、都市化していくことと捉えがちである。これからは、農村と都市が共生するにあたって、『都市の人が何を求めているのか?』が重要なポイントとなってくる。風景論としての「農村の見た目」が重点となる。」

「自然環境はもとより、建物にも地域の特性を反映させるなどの工夫が必要となる。そのことで都市との交流人口の増加に繋がる」

と、農村の発展において、都市の人の視点を取り込む必要があるという論点をいただきました。

益田検討委員つづいて、元立命館大学教授である益田兼房(ますだ・かねふさ)委員による論点提供がありました。

「観光的視点から、地域の景観保全が重要となる。伝統的建築物の保全をするなど、宮古島らしい景観の保全を活かしていける可能性がある。今後の政策に反映させてほしい。」

と、竹富島のリゾート施設を例に出して発表されました。

 

 

 

桑野委員3番目に、由布院玉の湯代表取締役社長である桑野和泉(くわの・いずみ)委員から論点の提供がありました。

「少子化による人口減少から、交流人口を生み出す事が重大なポイントとなる。都市部の住民は都市にないものを求めており、これは農村には大きなチャンスである。静けさや緑、人と人が交流し生み出せる空間などが求められているもの。次世代にどう繋いでいくかが重要になる。」

と、地域資源の活用についての論点をいただきました。

 

 

砂川検討委員最後に、宮古島で農業を営んでいる、合同会社砂川農園の砂川寛裕(すながわ・かんゆう)委員から、

「宮古は『水なし農業』と言われていたが、地下ダムの整備により生産する作物の選択肢も増えた。今回の台風でも、塩害の防止のためにすぐにスプリンクラーを回す事が出来る。整備された設備の活用と、切れ目無く次世代へ繋いでいくための後継者育成が重要となってくる。」

と、実践者の視点からの論点を提供していただきました。

 

 

全体検討会

全体検討会では、まず、宮古島の農業の現状、環境の現状について説明があったあと、検討委員と会場からの意見を募りました。

農業については、大きな事業として地下ダムの建設があるということ、また、耕地面積が少しずつ少なくなっていることがあげられました。

環境については、平成20年3月31日に出された「エコアイランド宮古島宣言(外部サイトへリンク)」で表されているとおり、環境問題の改善に取り組んでいる現状や、来間島で再生可能エネルギーが導入されていることが紹介されました。

検討委員の皆さまはそれぞれ、防風林と植樹とを兼ね備えた風景など、宮古島としての統一的な風景の形成が、島の景観を美しくするとして、さらに道路や建物の美しさも取り入れていくことが環境面での強みに繋がると述べました。

地下水をせき止める地下ダムの完成からわずかの年月しか経っておらず、更なる発展を感じさせ、また、地下水を活用するという環境への配慮も見られるものだとの声も聞かれました。

一方、会場からは、「農村環境が崩れつつある。子どもの数が減り、限界集落となりつつある。新しい農法を取り入れ技術の向上を願うのは良い事だが、年収300万以上を得る農家は少なく、農村内の格差を生じさせている。このような事態の改善政策を求める。」という意見もありました。

砂川委員からは「子育て支援の面は必要であり、確かに田舎の衰えを感じる。昔は小さい集落にも子どもはたくさんいたが、最近はほとんどいない。宮古島を離れていった子ども達を出来るだけ地域の行事に参加させる事で、『自分の集落』という意識を持たせる事が必要なのではないか。」という意見が出ました。

 

次に、観光、教育、雇用の視点で意見が交わされました。

オブザーバー観光としては、海や、それに関連したスポーツアイランドとしての一面について述べられました。

教育については、子育てにおける生涯学習プランの設定などに触れ、また、雇用の面では、農産物をあたらす市場という直売所で販売していることや、企業の誘致、アロエの生産から始まり化粧品への加工へと至る6次産業化について論点が出されました。

検討委員からは、地下水に配慮した環境保全の島であり、すべての元にあるのは地下水の保全であると意見が出ました。

少子化は島や地域ごとに状況も変わってくるので、宮古島から新しい少子化対策プランを国へ提言する事も可能ではないかとも発言がありました。

また、地下水保全の面から、肥料の抑制についての話が出ました。「地下水に肥料がどれだけ入り込んでいるか実験をした事がある。肥料を多く入れると生産者はほっとするが、その肥料の多くは地下水に流出しており、適度な量を見抜くまでに5年の歳月を要した。元々使用していた量の三分の一で済み、作物の生育への影響も出なかった。」と、砂川委員からは実体験に基づいた報告が出ました。

検討会全体を通じて、島の人口の減少に対抗するため交流人口を増やしていく必要がある事、その為には景観に宮古島らしさという価値を付随させていく必要がある事、また、島の農業は地下水に頼っているため、その地下水の保全につとめ、次世代へと繋いでいく事が必要となってくる事などが浮かび上がりました。

最後に

最後に、フォーラム会場に隣接する「あたらす市場」を視察しました。「あたらす」とは宮古島の方言で「大事な」「大切な」といった意味です。

オクラあたらす市場には、宮古島特産の農産物、加工品が所狭しと並んでいました。

左の写真は撮影した日に収穫されたオクラです。

 

 

 

 

 

 

マンゴーマンゴーも並んでいました。よく熟れていて美味しそうです。

 

 

 

 

 

 

 

アロエアロエです。

アロエはこのまま売られる場合もあれば、化粧品等に加工して売られる場合もあります。

 

 

 

 

 

他にも多くのものが並んでいました。地下ダムで水を得る事が可能になったために、生産出来る農作物の種類が増えたためです。

地域の方々や、フォーラムに参加された帰りの方など、多くの人が買い物を楽しまれていました。

以上、宮古島地域振興フォーラム、また、それに関連した視察の報告でした。

 

お問い合わせ

農林水産部村づくり計画課(代表)

〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟10階(南側)

電話番号:098-866-2263

FAX番号:098-869-0557

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