子ども生活福祉部 若夏学院ホームページ

ページ番号1017868  更新日 2024年1月11日

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目的

若夏学院は、児童福祉法第44条に基づく県立の児童自立支援施設です。不良行為を為し、または為す恐れのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、個々の児童状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的としています。

イラスト:若夏学院への入所経路図


問題に悩む児童が児童相談所あるいは家庭裁判所の審判などを経て入所してきます。入所した児童は、学院で生活し、学び、働きながら成長します。問題を克服し、家庭等の調整がついて児童の受け入れ態勢が整うと退所となります。

※学院への入所につきましては、学院での直接の受付はおこなっておりません。入所に関するご相談は、お近くの児童相談所にて行ってください。

運営方針

当学院では、施設内での職員との共同生活の中で好ましい児童集団の関係を築きながら総合的な生活力を身に付けさせ、再び地域社会に受け入れられるように育成・支援していくことが自立支援の意義と捉えており、これは施設の目指す基本的な姿勢である。

そのため、以下の学院訓を職員一人ひとりが指導の基本姿勢として共有・自覚することにより、支援にかかわる職員全員が一丸となって児童支援に取り組んでいくこととする。

学院訓

  • 素直な心を育てる
  • 感謝の心を育てる
  • 忍耐の心を育てる
  • 働く心を育てる
  • 努力する心を育てる

さらに、日々の支援目標として、次の4点を定め重点的に実施していく。

支援目標

  • 何事も深く考えて実行する児童に育てる
  • 自分から進んで学習し、根気強い児童に育てる
  • きまりを守り、他人と協力できる児童に育てる
  • 健康的な常識を養い、明朗な心を持つ児童に育てる

運営の重点目標

  1. 児童自立支援計画の作成
    児童個々のニーズに応じた自立支援を行うため、子どもの全体像をきめ細かく理解し、総合的な支援(健康、生活、学習、家庭、アフターケア)につなげるとともに、定期的な再評価を行うことにより適切な支援につなげる。
  2. 分校、分教室及び原籍校との連携・協力
    子どもたちの学習力、ひいては総合的な生活力強化に向け、諸行事の実施等各々の業務運営について連携を密に図る。また、原籍校との関係維持に積極的に取り組む。
  3. 地域との連携、発信
    学校や地域及び、ボランティア、支援者との連携・交流を通じ、学院の活動や情報を社会に発信し、理解促進を図る。
  4. 権利擁護の推進
    苦情解決の仕組みの運用はもとより、子どもたちが大人に示すさまざまなサインを敏感に受けとめるため、定期的に寮担当職員による個別面接を実施し、状況の改善に努めていく。また、施設内虐待等懲戒権の濫用につながる行為は一切行わない。
  5. アフターケア(中卒児等退所者)の充実
    自立支援プログラムに基づき、退所時期を失することなく適切に対応する。児童相談所、家族、地域、学校、施設等とのネットワークの構築により組織的な取組みを行うことで、本人の安定した生活の定着を図るとともに、関係者の不安解消や期待に応える。
  6. 安全・安心の確保
    分校とも協働し、事故・災害・不審者等への対策を行い、子どもたちの安全確保に努める。日常的なヒヤリ・ハット事例の点検・検討を通じて防災対策及び安心の確保を図る。
  7. 施設内環境の整備
    子どもの健全な成長にふさわしい施設内環境の整備・美化に努める。
  8. 秘密保持
    児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に基づき、個人情報の適正管理を図り、秘密保持に努める。
  9. 職員研修
    現任訓練や自主研修等に努め、専門性の向上による支援力の強化に努める。

生活の様子

児童は日課に基づき規則正しく生活します。児童たちはお互い協力して清掃、洗濯、食事などをきちんとこなし、基本的な生活習慣を身につけます。寮ごとに実施する誕生会、休日の院外活動などの行事への参加は家庭的な雰囲気の中で児童と職員間の交流を深めながら、日課を充実させていきます。食事は毎食、栄養バランスの取れた食事が出されます。また、精神科、内科、歯科の嘱託医の定期的な検診により、心身の健康管理に充分な配慮をしています。

学習

平成13年4月、学院内に那覇市立城北中学校若夏分校を設置、平成14年4月には那覇市立大名小学校若夏分教室が設置され、生徒達は、毎日、他の学校と同じように週28時間授業を受けています。基礎知識の習得に重点を置き、生徒それぞれの能力に合わせて、進学・就職の指導も原籍校と連携を取りながら、分校、学院で協力して進めていきます。寮に帰ってからの学習も、ボランティアの協力を得て楽しく勉強しています。なお、卒業証書は原籍校から受け取ることを基本としています。児童は各々の課題が解決され、生活や家庭環境が改善されると自立支援達成となり、原籍校に復帰します。そのため、原籍校との連携は大切で、年2回学校関係者会議をもって連携を図っています。

行事・スポーツ

学校行事である学習発表会、運動会のほか、キャンプや院外活動、クリスマスパーティーなどのたくさんの行事が行われています。スポーツも盛んで、野球、サッカー、バドミントンなどの部活動があり、野球とバドミントンは毎年九州大会に参加しています。

美化・農耕作業

各種行事は分校と協力のもと、児童へあらゆる体験をさせようと心がけています。学院内には、農場や花園があり、作物が実り、花が咲いています。児童は土にまみれて働きながら、作物を育て、収穫し、働くことの喜びを知ります。特にサトウキビは全員で刈り取ったあとに、自家製の黒糖作りを行い、それは伝統になっています。また、小動物を飼うことで心の優しさを育てています。

児童の日課

  • 6時30分 起床・洗面・ラジオ体操・寮学習・清掃
  • 7時35分 朝食・片付
  • 8時25分 登校
  • 8時30分 分校授業
  • 12時50分 下校
  • 13時00分 昼食・片付け
  • 14時30分 午後日課 野球・サッカー・バドミントン・バスケット 美化作業・農耕作業
  • 17時00分 入浴
  • 17時45分 夕食
  • 19時00分 寮学習・反省帳記入
  • 20時00分 自由時間
  • 21時00分 反省会
  • 21時30分 消灯・就寝

年間行事

4月

着任式 第1学期始業式 全体ピクニック

5月

寮別院外活動 第1回学校等関係機関連絡会議

6月

那覇地区中体連 平和学習 九州少年野球大会

7月

いのちの授業 校外学習

8月

陶芸教室 沖縄県児童福祉施設球技大会(男子:野球、女子:バレーボール)寮別院外活動

9月

第1回五者面談 那覇地区中学校陸上競技大会 合同運動会 児童相談所との連絡会

10月

第1学期終業式 校外学習 第2学期始業式 九州少年バドミントン大会 日曜授業参観
やる気・元気旗頭フェスタin那覇

11月

第2回学校等関係機関連絡会議 第2回五者面談(中学3年生)

12月

学習発表会 寮別院外活動 寮別クリスマス会 年末大掃除

1月

新春書き初め会 新春駅伝大会 進路決定五者面談(中学3年生)

2月

意見発表会 キビ刈り 黒糖作り 第2回五者面談(中学1、2年生)
沖縄県児童福祉施設等スポーツ大会(男子:サッカー、女子:バスケット)


3月

高校入試・特別支援学校高等部入試 卒業式 修了式 離任式

苦情解決

当学院では、入所児童の権利擁護を徹底し、児童自立に向け公平性・客観性をもって支援します。なお、支援内容や環境について、疑問や意見、苦情がある場合は、当学院までお願いします。苦情解決のため、院内での検討や第三者委員による適切な対応を行います。

担当ページ一覧

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関連情報

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 子ども生活福祉部 若夏学院
〒903-0802 沖縄県那覇市首里大名町3-112
電話:098-884-1874 ファクス:098-886-6144
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。