第2章ユニバーサルデザイン推進の基本方針

ページ番号1014208  更新日 2024年1月11日

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1沖縄県がユニバーサルデザイン推進で目指すもの

すべての人が暮らしやすく、すごしやすい社会

沖縄県では、「すべての人が暮らしやすく、すごしやすい社会」の実現を目指し、ユニバーサルデザインの「すべての人のために」という視点で、より豊かな社会環境づくりを推進していきます。ユニバーサルデザインはもともと、建物や製品等、“もの”的なもの、いわゆるハードを「どのようにデザインする(つくる)か?」についての概念です。「これはすべての人にとって、利用しやすい建物か?」「これはすべての人にとって、使いやすいものか?」「これはすべての人にとって、いい○○か?」・・・。それぞれの対象物について、それをつくる人(設置者、設計者、製作者等)が、それを使う人のニーズにできる限り応えるということを意識する。沖縄県は、その個々の積み重ねが「すべての人が暮らしやすく、すごしやすい社会」の実現につながると期待し、ユニバーサルデザインを導入していきます。

2ユニバーサルデザイン推進の基本姿勢

沖縄県では、ユニバーサルデザインを導入した社会環境づくりを推進するにあたって、利用者のニーズを把握し、ニーズに応えることをこころがけ、「法律や基準」の遵守だけではなく、「利用者の視点」を重視します。そして、実際の施策、事業への取り組みにおいては計画、実施から評価、改善といった過程と、その過程における利用者の参加を大事にします。また、ニーズに応えるためにつくる“もの”が、特別なものではなく、できるだけ(それひとつで)すべての人に対応できる、ようにすることも大切です。

コミュニケーションから生まれるもの

すべての人が利用しやすいものをつくるためには、ニーズ=どのようなものが必要とされているのか、をきちんと把握しなければなりません。そのためには、まず利用者の声を聞くことが大切です。(ニーズは)漠然としていて、わかりにくいものもあるかもしれません。製作側の(技術的な)限界を超えたものかもしれません。しかし、利用者の意見を聞くことで、見えてくるものがきっとあるはずです。さまざまなニーズを知り、利用者の視点になって考えることで問題の解決策を見出し、新たなものが誕生するきっかけになることも期待できます。コミュニケーションは、ユニバーサルデザインを実現するための重要な過程。利用者と製作者のコミュニケーションによって、新しいアイデアが誕生するのです。

よりよい社会の実現のために過程を重視する

利用者の意見を聞いてニーズを把握し、それに応えた製品や建物、環境、情報、サービスの提供に向けて取り組む姿勢は大切です。また、本当に必要とされるものを生み出すためには、アイデア(形式)ばかりに捕らわれることなく「過程」も重視しなければなりません。利用者とのコミュニケーションをもとにアイデアを考え、形にし、評価を聞き、改善するというその過程こそが、誰にでも利用しやすいものを生み出す重要なシステムなのです。さらに、これらの過程を継続的に行うことが、より望ましいもの、よりよい社会の実現につながっていくのです。

沖縄県のユニバーサルデザイン推進5分野

「すべての人が暮らしやすく、すごしやすい社会」の実現のために、ユニバーサルデザインは、あらゆる分野に導入が必要とされています。
沖縄県では、さまざまな議論や提案等を踏まえて検討し、下記の5分野を中心にユニバーサルデザインを導入した取り組みを推進していきます。

イラスト:ユニバーサルデザインを導入した5分野

ユニバーサルデザイン推進のための4つのキーワード

また、各分野でのユニバーサルデザイン導入の取り組みにあたって本県では、「簡単」「快適」「安全/安心」「柔軟(選択)」という4つのキーワードを掲げ、計画を推進していきます。

イラスト:ユニバーサルデザイン推進のために掲げた4つのキーワード


今後、具体的な施策や事業等にユニバーサルデザインを導入するにあたって、「これは『誰にでも簡単』に使えるかな?」「これは『誰にでも安全』に利用できるかな?」と検討するために、ユニバーサルデザインの7原則を簡略化したキーワードです。

イラスト:ユニバーサルデザインの7原則を簡略化したキーワード1


イラスト:ユニバーサルデザインの7原則を簡略化したキーワード2

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