3.川にたい積した赤土等の調査方法

ページ番号1004460  更新日 2024年1月11日

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このページでは川の底質1立方メートル中に赤土等の水を濁らせる原因となる物質(懸濁物質)が何キログラム含まれているのかを調べる方法についてご紹介します。

1.測定の手順

写真:測定に使用する器具

まず、測定に使用する器具は写真のように簡単な道具です。透視度計は数千円から1万円くらいしますが、それ以外は身近なものばかりです。小型のスコップ、100~200ミリリットルのカップ、10リットル以上のバケツ、ストップウオッチもしくは腕時計などです。このほか懸濁物質含量が高い場合は、希釈用に500ミリリットルの有栓メスシリンダー等が必要になりますが、ペットボトルを利用することも可能です。


写真:採取の様子

小型のスコップを使って川の底質を採取します。採取はできるだけ流れの緩やかな場所で行い、常時河川水が流れている比較的浅い場所を選びます。できれば参考のため、採取地点の流速、川幅、深さ、川の流れの状況などを記録します。


写真:試料

採取した底質からピンポン玉より大きい石などを除き、試料とします。試料を100~400ミリリットルカップで量りとり、これをバケツに移し、澄んだ河川水あるいは水道水を加え10リットルとします。


写真:かき混ぜている様子

よくかき混ぜ、懸濁させたら水の動きをできるだけ止め、1分間静置します。


写真:透視度計に移している様子

懸濁水の表層をスコップなどですくい取り、泡立てないように静かに透視度計に移します。


写真:透視度計を確認している様子

透視度計をのぞきながら透視度計の底の二重十字が初めて確認できるまでコックを開けて水を抜き、この時の水の高さを読みとって透視度とします。透視度計の使い方はこちらをご覧下さい。

透視度を測定後、あらかじめ求めておいた透視度と懸濁物質含量の関係から、SPRS換算表を用いて河川底質中の懸濁物質含量を求めます。

なお、試料量を100ミリリットルに減らしても、透視度が5センチメートル以下の場合は、よくかき混ぜた懸濁水からただちに25~100ミリリットルを量り取り、500ミリリットルの有栓メスシリンダーに移し、水を加えて500ミリリットルに希釈します。これをよく振り混ぜた後1分間静置し、その懸濁水を透視度計に移し、透視度を測定します。

2.川の底質中懸濁物質含量と底質の状況

グラフ:川の底質中懸濁物質含量と底質の状況

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